ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ、 ビクター チャン共著。春秋社。
この本の一番よかったところは、カバーの写真。
ダライ・ラマが瞑想している横顔の写真なのだけれど、
深い思索が伺えるその横顔は、通常の日本の生活では、
まず見ることができない人間の表情だ。
著者のビクターチャン氏は香港生まれの中国人。
返還前の香港で育った人は、中華人民共和国の中国人とは少し違うと、
私のような無責任な外国人の目からは、そんなふうに見える。
でも、チャン氏自身は自分が中国人だという意識がとても強く、
初めてダライ・ラマに会ったとき、中国人が嫌いなのではないかと
聞いたそうだ。
ダライ・ラマの回答は、終始一貫している。
そして、チャン氏に会う時は、必ずにこやかに「ニーハオ!」と
話しかけたそうだ。
ダライ・ラマは、活仏だからえらいのではなくて、
長い時間、一人の僧侶として修行を続けているから、
人としてすごいのだと思う。
人はそばに寄ると、だんだん欠点も見えて来るから、
「神」から「人」へと降格され、
時には幻滅されることもあるけれど、
少なくともチャン氏は、ダライ・ラマに会えば会うほど
好きになっていったようだ。
このような出会いは、相手がダライ・ラマかどうかの問題ではなく、
とても大切な出会いだと思う。
最近、「こんな人だと思わなかった。ほんとに幻滅!」と
ある男性の友だちが、別の男性に対してガッカリしているのを
目の当たりにした後だけに、
ダライ・ラマとチャン氏の関係には心が温かくなりました。
この本の一番よかったところは、カバーの写真。
ダライ・ラマが瞑想している横顔の写真なのだけれど、
深い思索が伺えるその横顔は、通常の日本の生活では、
まず見ることができない人間の表情だ。
著者のビクターチャン氏は香港生まれの中国人。
返還前の香港で育った人は、中華人民共和国の中国人とは少し違うと、
私のような無責任な外国人の目からは、そんなふうに見える。
でも、チャン氏自身は自分が中国人だという意識がとても強く、
初めてダライ・ラマに会ったとき、中国人が嫌いなのではないかと
聞いたそうだ。
ダライ・ラマの回答は、終始一貫している。
そして、チャン氏に会う時は、必ずにこやかに「ニーハオ!」と
話しかけたそうだ。
ダライ・ラマは、活仏だからえらいのではなくて、
長い時間、一人の僧侶として修行を続けているから、
人としてすごいのだと思う。
人はそばに寄ると、だんだん欠点も見えて来るから、
「神」から「人」へと降格され、
時には幻滅されることもあるけれど、
少なくともチャン氏は、ダライ・ラマに会えば会うほど
好きになっていったようだ。
このような出会いは、相手がダライ・ラマかどうかの問題ではなく、
とても大切な出会いだと思う。
最近、「こんな人だと思わなかった。ほんとに幻滅!」と
ある男性の友だちが、別の男性に対してガッカリしているのを
目の当たりにした後だけに、
ダライ・ラマとチャン氏の関係には心が温かくなりました。