大好きなサッカー選手のブログで、先日紹介されていたので読んでみました。
『悪夢のエレベーター』木下半太著。
帯で知ったけれど、2008年9月に舞台化されたのだとか。
まったくノーマークでした。
4名が閉じ込められたエレベーターの中、
そこで繰り広げられる会話が、3人の角度からそれぞれ描かれていました。
章によって語り手が変わる、ということは、
主役が希薄になる→視点が定まらない→作者すら物語溶け込んでいるような感覚
が出ていて、そこはとてもおもしろかった。
あと、結末。
予想外ではありました。
確かに舞台にすると、おもしろいシナリオになりそうです。
しかしながら、若干の違いがあるとはいえ、
ほぼ同じ会話を3回も読むのは、少し疲れました。
それぞれの人物が、背景となる状況を少しずつ補完してくれるのだけれど、
基本的には、もう知っているストーリー。
そのため、2人目以降は、ほとんど読み飛ばしてしまいました。
このように、登場人物それぞれの目線から物語を描いている作品としては、
『真夜中の五分前』は、とても面白かったな。
人物の内面が、よく描かれていたと思うし、構成もしっかりしていたと思います。
それにしても、いろいろな文章表現が出て来て、豊かになって来ているのに、
なんで出版不況なのかが、不思議です。
『悪夢のエレベーター』木下半太著。
帯で知ったけれど、2008年9月に舞台化されたのだとか。
まったくノーマークでした。
4名が閉じ込められたエレベーターの中、
そこで繰り広げられる会話が、3人の角度からそれぞれ描かれていました。
章によって語り手が変わる、ということは、
主役が希薄になる→視点が定まらない→作者すら物語溶け込んでいるような感覚
が出ていて、そこはとてもおもしろかった。
あと、結末。
予想外ではありました。
確かに舞台にすると、おもしろいシナリオになりそうです。
しかしながら、若干の違いがあるとはいえ、
ほぼ同じ会話を3回も読むのは、少し疲れました。
それぞれの人物が、背景となる状況を少しずつ補完してくれるのだけれど、
基本的には、もう知っているストーリー。
そのため、2人目以降は、ほとんど読み飛ばしてしまいました。
このように、登場人物それぞれの目線から物語を描いている作品としては、
『真夜中の五分前』は、とても面白かったな。
人物の内面が、よく描かれていたと思うし、構成もしっかりしていたと思います。
それにしても、いろいろな文章表現が出て来て、豊かになって来ているのに、
なんで出版不況なのかが、不思議です。