ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

未来への希望

2008-11-15 00:42:47 | Weblog
ダライ・ラマ来日講演集『未来への希望』。大蔵出版。

この本は、2007年秋にダライ・ラマ法王が来日講演した際の内容をまとめています。
2007年は日本各地で講演会を行い、その対象は、中学生・高校生から一般までと
とても幅広い層だったようです。

仏教は、キリスト教やイスラム教のような「神」をもたず、
心の科学をおこなう無神教的な考え方をとる。
しかし、どの宗教であっても、目的は同じで、人間が幸せになるためのアプローチ。
その方法論が違ったとしても目的は一緒なのだから、
お互いを尊び、対話を続けていけば、人類はもっとしあわせになれる。
そう語ります。

そして、チベットを侵略した中国共産党に対しても、
これと同じ態度をとり続けているダライ・ラマという人は、
本当にすごい人だと思う。

私には、それほど強力な敵はいません。
敵との対面よりも、もっと心を乱すことは、好きな人に対する執着。

先日、結婚を決めた高校の同級生の男性は、
「女性は嫉妬するくらいのほうが、いい」と話していました。
でも、私には「ほどほど」の独占欲や、「かわいい」嫉妬など、
とてもわからないでしょう。

それよりも、「好きだ」と思う気持ちがやって来たこと、
そんな気持ちを私にくれたことを、その相手に感謝していたい。
だけど、こんなきれいごとではいかないからな。