カツ★ガレーヂ

Vintage Motorcycle Laboratory

1961年式スポーツカブ検証

2012-04-19 06:05:10 | スポーツカブC110
ツーリング記の合間ですが、ちょいとスポーツカブについての雑記をば。



今回ツーリングでご一緒したYさんのスポーツカブC110S。
特筆すべきはそのカラーですね。当時の色そのままの純正赤です。非常に良い状態で保存されています。
スポーツカブは前期型は代表カラーのコロンビアブルーがほとんどですが、少数ですがこのレッドに加えてスモークグリーン、サンタン等が有ります。後期型となるとカラーラインナップも変わり代表カラーがブラック、その他カラーとしてブルー、レッド、ホワイト、ドーバーグレイなどがになります。後期型の純正レッドはチラチラと見た事が有りますが、この初期型のレッドは見た事が有りませんでした。



このC110Sはハーネスに1961年とあることから1961年式と思われます。うちのサンタン色のC110Sと同年式です。1961年式の特徴は1960年の最初期と違い、この年からキャブレターがオイルライン付きの物(後期型とは形状が違う初期オイルライン付タイプ)となります。インシュレーターも短いタイプになります。


スポーツカブが発売されたのは1960年で、この年にはC110とC111が同時に発売されたようです。
写真はSさんの1960年式最初期C111。見比べると違いは一目瞭然です。
1960年はコロンビアブルー一色のみの発売だったと思われます。


C110Sが発売されたのは1961年と思われます。(1960年式C110Sがあったらお教え下さい)
C110Sが発売されると同時にカラーバリエーションもコロンビアブルー以外に増えます。
その他としては1960年最初期はスイングアームがタンデムペダル取付穴がありましたが、1961年式からはタンデム穴の無いスポーツカブ専用のスイングアームが登場します。1960年式はとりあえずC100のスイングアームの使い回しだったからでしょうか?
このスイングアーム、他の1961年以降のC110ではタンデムステップ付のタイプがついているのを見かけますので、前期モデルではC110Sだけに取り付けされていたと思われます。
後期モデルになるとC110がこのタイプとなり、C110Dなどがタンデムステップ付きスイングアームとなりますね。




今回同年式のYさんのC110Sを見て色々仕様の確認が出来ました。
唯一気になったのはキャリアですね。初期C110Sのシングルシート及びキャリアは最初期C111からの流用と思われるキャリア一体型シートですが、YさんのC110Sは後期型のシングルシートと分離型キャリアが付いていました。フレームにも初期では穴があいていない所に穴があり、1961年には無かったと思われるキャリアとシートが付いています。フレームが後期型かも?と思ったのですが、フレームは間違いなく前期のものです。恐らく当時の方が後期型のキャリアを流用・フレームに穴をあけて付けられたのだと思います・・・が、うちのC110Sの車体番号が189×××、Yさんのが195×××。
7000番ほど後のモデルになる為、純粋にちょいと後と考えてよいのかは分かりませんがひょっとしたらそんな後期型に近いモデルもあったのかも?マイナーチェンジ後のC110Sはこうだったのかも?

何にせよ50年も前の話で1年おきにコロコロと変わった当時の仕様。なかなか追求は難しく有ります。まだまだ色々な車両を見てみたいですね。

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