すっかり忘れていたのですが、先日の ハチクロ話 を書いてから、ふと読了本つながりで思い出した一ヶ月ほど前の話。
何の気なしに手にとった新書を購入し、食後にパラパラと目を通していたら、以前に購入した本であることが判明。
ガ━━━ΣΣ((( ゜ Д ゜ ;)))━━━ン
というわけで、2度もお金を払うほど興味をそそった書籍を紹介しておきまーす、というか 3回目 がないための備忘録だっちゃ。
鹿島茂『勝つための論文の書き方』(文春新書295、2003年)
二十五年間にわたり、文章と考え方の指導をしてきた教授による徹底指南。
論文も仕事も、勝利をつかむための極意は問いを立てることにありとして、「カフェと喫茶店の違い」「牛丼と宅急便の関係」「司馬遼太郎と山田風太郎」など奇想天外な例証を次々に挙げつつ思考のレッスンを展開する。
…うーん、ここんとこ直面している状況がリアルに 反映され過ぎている タイトルですね。
(´∀`)ハハハ。サッサト論文カカナイト・・・。
とはいうものの、2度も買ってしまうくらい 良い本です。
一応、目次とか内容を斜め読みしてから買っているんです! ワタクシは! それゆえに2回買ってしまった自分が情けない(あらあら自爆ですよ)・・・。_| ̄|○
この本では、勝つための論文 を作成するコツがいくつか掲げられているのですが、その中でも特に感銘深かった
①未知に対する問いがなければ論文ではない(本文26頁)
→ 論文は疑問(クエスチョンマーク)から始めるのが必須。
②良い論文とは「?」で始まり「!」で終わる(本文30頁)
→ 良質な問題設定に意外性のある回答が得られるのが理想的。
③論文の序論で読者を驚かせる(本文157頁)
→ 読者を引き込むためには常識を覆すような問題提起が効果的。
(非常識や逆説的な定義、または瑣末な事例からの展開、などなど)
という3つの留意点を記すことで、これから書く論文の戦闘力を高めることといたしましょう。
がんばれワカゾー、というかオレ。
ちなみに、2回目であることに気づいた箇所は、下記の部分でした。
(本文78頁より)
これに対して、日本では仙人の修行などと同じように、その道だけに鋭意専心して、苦節何十年という学者が尊ばれる。日本人というのはまじりっけなしの純粋というのが好きなのです。
しかも、その大学者の弟子の先生というのも同じような考え方だから、自分の学科の大学院に毛色の変わった学科から学生が入ってくることを喜ばない。ひたすら純粋培養された純潔の学生、院生のみをかわいがる。すると、その院生が先生になったときにまた同じことをやる。こうしたタコ壺掘りが三代続くと、完全な専門バカの学者が生まれてくるのです。
たぶん、「タコツボ」 がツボに入ったと思われ。