ウルトラの星が、また一つ。
池田駿介氏死去 俳優
池田駿介氏(いけだ・しゅんすけ=俳優、本名紀生=のりお)11日午前3時10分、胃がんのため千葉県内の病院で死去、69歳。川崎市出身。自宅は川崎市多摩区中野島1637の12。葬儀・告別式は16日午前11時から多摩区登戸679の2、登戸やすらぎ会館で。喪主は妻敏江(としえ)さん。
主な出演作に、特撮テレビ番組「キカイダー01」の主人公イチロー役、「帰ってきたウルトラマン」の南隊員役などがある。
ウルトラシリーズは
セブンまで という方もいるかも知れませんが、個人的には新マンが一番好きです。
それまでのクールな世界観とは一線を画し、怪獣の造形についても難があることは認めますが、とにかく好きなのです。
そこらへんについて語ると
長くなる ので止めておきますが、岸田隊員と並んで人間ドラマを盛り立てていたのが南隊員でした。
責任感の強い熱血漢で、主人公である郷を信じ、励まし、導く、優しい兄貴役でした。
隊員がみんな岸田隊員だったら、自分だってMATなんかやめてやりますよ、坂田さん!
いや、岸田さんは岸田さんだから、かなり好きなのですが。
Wikipedia にあった「エピソード」より。
書籍『キカイダー賛歌』をキカイダー=ジローを演じた伴大介とともに執筆・出版する際、挨拶を兼ねて石ノ森章太郎の自宅へインタビューに訪れた際、池田は自分のイチローの役作りの至らなさを詫びている。原作ではイチローはジローと正反対のやんちゃで破天荒な所の多い陽気なキャラクターであった。それに対し、池田は鞍馬天狗をモチーフとした毅然としたヒーロー=イチロー(キカイダー01)像を作り上げていった。だが、後年原作を知り、原作のイチローと自分の役作りで出来上がったイチロー像があまりにもかけ離れていたことにショックと後悔の念があったらしく、ずっと悩んでいたという。それを聞いた石ノ森は「TV作品のキャラクターは役者の個性が生かされてこそ。池田君のイチローは良かった。」と答え、思わず池田は涙してしまった事が本文中で書かれている。また『帰ってきたウルトラマン』DVDの制作時に、伊吹隊長役の根上淳を訪れており、当時のことを語り合ううちに、感極まって涙を流している。当初はウルトラマンジャック/郷秀樹の候補の一人だった。
晩年、01や、MAT時代のファンから声をかけられる事があると、「気持ちが当時に戻ってシャキッとした自分になる。年をとったイチローや南隊員を見せたくない」と言う気持ちになると語っていた。
南隊員は、本当に熱い南隊員だったんだね・・・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
こういう逸話を目にすると、子供向けの番組といえども、それぞれの高い志に支えられていたことが、あらためてわかります。
南隊員は、ウルトラマンではなかったけれども、自分の中では、ずっとずっとヒーローでした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。