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すけさん日誌

杜の都で気ままに暮らす、管理人さんの日記です。
備忘録を兼ねた記録として使えれば、野望達成。

遊星より愛をこめて

2005年09月02日 | 日記とか

録画しておいた、涙そうそうプロジェクトドラマ特別企画『広島・昭和20年8月6日』を、ようやく見ることができました。
子守をしながらの鑑賞だったので、大雑把にしか見ることができなかったのですが、まあ、それで十分だったと思います。

昨年の、『さとうきび畑の唄』と同じような趣旨で作成されたようですが、少なくとも比較できるレベルではないですね。
個人的には、主人公の三姉妹と弟の発想が超時代的に平和主義で人道主義ということに違和感を感じました。しかも言動に出し過ぎています。あまりに嘘くさい。

これは、去年の沖縄モノと比べれば明らかなのですが、さんまさん演じる主人公は、沖縄に魅せられて住み着いた一風変わった人間というのが基本設定だったはずです。
つまり、「日本」的な価値観よりも「沖縄」的な人生を選択したマイノリティなのであり、それゆえに国家主義的な思想から自由な視点を保持することができたし、結果として日本の戦争に巻き込まれる悲劇がより強調されたわけです。
これは、関西弁でキャラクターが確立しているさんまさんを、沖縄戦という舞台で輝かせるためのスゴイ設定だったわけです。
非現実的なシーンもないわけではなかったのですが、基本設定がバランスのとれたものだったので、面白く見ることができたと思います。

それに対して、この広島モノは、説明もなく善人たちが登場します。とても優しく、戦争を嫌い、民族的偏見から自由です。
そして、豪華な食事を食べます。旅館だから、というエクスキューズは入りますが、軍都・広島の経済的繁栄には触れません。
反戦、反核というメッセージなのだから、ある程度の集約は仕方ないとは思うのですが、あまりにリアリティを感じない設定にガッカリした次第です。

という自分はひねくれているのかも知れません。
ここで、美しい鑑賞法を公式HPの「ファンレター」から抜粋。

原爆が落ちなければしーちゃんも重松さんに会えたかも・・・だし、信ちゃんだって元気な赤ちゃん産んでいただろうし、真希ちゃんだって、夢をかなえようとしたに違いないのに。あの原爆のためにささやかな幸せが壊れてしまった。

こういう「3歳と1歳の母(30)」さんのような感想を持つべきなのでしょうな。まだまだ未熟な自分です。

反戦や反核というメッセージには異論ありません。ただ、単なる厭戦主義では、未来につながらないと感じたのでした。
んー、今日は漢字が多い文章となりました。いろんな意味で未熟です。

コメント
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