地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成25年4月3日(水)  暴風雨のち晴れ    奥能登の白菊  蔵元編

2013-04-03 18:56:25 | 日本酒


奥能登の白菊   蔵元編


秋田に続いて石川県・輪島市へ行ってきました。

移動は私の苦手な「飛行機」 羽田空港⇔能登空港  ANAの往復4便のみ 

意外と近いもので乗っている時間は40分程度 なんとかしのぎました。

市内に出るには乗り合いタクシーかバス  JRはありません。
能登空港まで白藤さんが出迎えてくれたので大変助かりました。 

着いたのは夕方4時過ぎ 蔵は翌日にゆっくり見せて頂きました。



翌日は快晴!!  蔵元らしい佇まいです。

仕込み蔵は2007年 3月25日の能登半島地震で建替えを余儀なくされたそうで 
「奥能登の白菊」を継続するため新しく建て直すことを決断しました!

そのとき輪島市は震度6強だったそうです。

蒸は「和釜」です。 私がお伺いしたときは「甑倒し」は終わっていました。



室は2階で蒸した米はリフトで上げます。



壁は断熱のパネルで囲まれています。




仕込みは冷蔵部屋にて開放タンクで仕込まれています。  酵母は「金沢酵母 泡無し」がメインです。




農大の同級生だったお二人 麹は奥さんの担当だそうです。

結婚して蔵入りする前は「浦霞」さんで分析と仕込みの手伝いをされたいたそうで
「奥能登の白菊」の味わいはこのご夫婦の二人三脚で醸されています。



絞りは佐瀬式の槽しぼり 今はほとんど右の新しいほうで絞っているそうです。




蔵見学のあとは今期の仕込み酒をほぼ全酒 利き酒させて頂きました。



「奥能登の白菊」の最大の魅力は上品な甘み、旨みです。

甘みを酸で切るのではなく甘みそのものがパッと広がり、スーッと消えていく 甘さにくどさがない「和三盆」のようです。

香りの強いお酒はお二人ともアウト!のようで熟成の捉え方等 共感、共鳴するところがたくさんありました。

まだわずか 120石小さな仕込み量ですが、多くの方に知って飲んで頂きたいお酒です。


玄関には「釣りバカ日誌 17」の輪島ロケの際に頂いた「西田 敏行」さんのサインが飾ってありました。

「白籐酒造」も登場するするので 「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!」 要チェック



輪島  とても穏やかな町でした。






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