今日はだらだらとテレビみたりしていましたが、TV通販で、激安パールの特集をやっていました。
例の、”え?このお値段で、イヤリングもついてるの!” ”いえいえ、それだけではありません。大粒パールのペンダントもおつけしての、19,800円です” (会場、パチパチパチ) あーー、10年前と何も変わっていない・・・。orz
パールといえば、”葬式にはパール”って誰が決めたんでしょうね。
以前、母が葬儀の時間に大幅に遅刻してきたので理由をきいたら、”パールがみつからなくて探してたのよ。”・・・・。遅刻するより、パールをつけていないほうがきまりが悪い、というのです。義母も、葬式には必ずネックレスを持参し、手がうまくあがらないからと、私に着けてほしいと頼んできます。独り暮らしなので帰宅して自力でネックレスをはずせないと困るだろうと思い、今日はやめときましょう、というと、”パールがないと変だもの!”と、つけるといってききません。
たしかに葬式で列席者を見回すとご高齢のご婦人はほぼ全員がパールか、パールもどきをつけています・・・。
ネックレス、ピアス、指輪のフルセットのゴテゴテは当たり前、なかには、二連のネックレス、大粒の南洋真珠、ダイヤの脇石つきの大玉の真珠の指輪なんていう完全にレッドカードのジュエリーをしてる方もお見かけするようにもなりました。アコヤ真珠でも、あまりに大粒のものは葬式には不向きです。私が持っている花珠真珠も、ピンク色と照りが強すぎて、葬式には浮いてしまうのでつけられません。このような華やかなパールは、かえって悲しみの席でつけないほうのが礼儀だと思います。
アクセサリー以外にも葬儀の席での服装のTPOをわきまえていない人がいます。夏の仏事のときに、サンダルを履いている女性を何人か見ましたし、冬はファーつきのブーツの女性をみました。それも若い女性じゃないですよ。葬儀の正装は、洋装ならかかとの低いパンプスって、誰にも教わらなかったんですかねぇ。
バッグは、最近は革も許容されているとはいえ、ゴールドの金具がついたものや、ロゴプリントのブランドバッグ、クロコダイルやオーストリッチ、もしくはそれっぽい型押しのバッグを平気で持ってくる女性を見かけるようになりました。葬式にシャネルやコーチ?!しかも、それがコギャルじゃなくて、みんな年齢高めの女性たち。なんでかな~。
知らないとしたら情けないし、知ってて持ってきているとしたら、なんとふてぶてしいんだろうと、見ていて大変不快です。嘆かわしいことだとため息をついていたら、なんと!姑もそのひとりでした。ロゴが刻印された金色のプレートがちょっと目立っていたので、”このバッグはやめたほうが・・・”というと、”だってこれしかないもの。”と平気でうそぶいていました。”パールはつけてなくちゃ”、という人が、ほかのことはおかまいなしなのかと、不思議に思われました。
昔は、お年寄りっていうと、いろいろ物知りで、しきたりや作法にきちんとしているというイメージがあったのですが、最近はこうした中途半端に無知な高齢者が増えてきてしまったようです。団塊の世代あたりから核家族化が進み、親とか姑とか、作法をうるさく言うひとと接する機会がなくなったせいでしょうね。”葬式にパールをしなくちゃ!”というのは、”みんながしてるから、してないと恥ずかしい”からだし、不祝儀に不向きな靴やバッグを平気で着用するのを非常識と思わないのは、誰も教えてあげないからこうなったわけで、ある意味、気の毒な世代といえます。
そんな”中途半端な”世代に育てられた世代やその子供、孫たちがこれからどうなるか、とんでもないモラルレスな時代がくるのでは?と心配している、心あるお年寄りもいらしゃいますが、それは心配ないと思います。インターネットを使いこなせる、われわれの世代は、正しい冠婚葬祭や作法のマナーはすべてネットで学べます。自分から求めれば情報はいくらでも入ってきます。結婚式や葬式に呼ばれたら、どんな服装がふさわしいのか、お祝儀やお香典はいくら包めばいいのか、正式なフランス料理のナイフとフォークは何をどういう順に使えばいいのか、etc、初体験のことでも、わからなければネットでタダで調べることができます。だから、これからは、今の団塊の世代以上の人たちより、かえって若い人のほうがマナーがちゃんとしている状況さえ起こりえると思います。
さて、私の場合、葬式にはパールはつけていきません。”不幸の席に、アクセサリーはしないのが正式です。”、とネットにかいてありましたので。結婚指輪はOKみたいですが、私は結婚指輪は普段からつけません。しかし、だんなが常時つけてるので、親族一同から”おかしな嫁”と思われないために(笑)法事のときだけはつけていきます。だから、”葬式にはパール”、じゃなくて、”葬式には結婚指輪を忘れないようにしなくちゃ!”がわたしのマイルールとなりました。結婚指輪が、不祝儀専用のリング、なんて縁起でもないですけどね。(^^;;;
ところで、お姑さんはおいくつですか?
ROSEさんとそんな会話してるってことは、まだ、お若そうですよね。
姑さんはですね、戦争を経験した世代ですから若くないです。
"今時の若者は・・”はいつの世代も、老人の愚痴ですが、その老人たち自体が何十年も前は、"今時の若者”だったわけで、社会性やモラルが備わるかどうかは、要は、本人の努力や心がけ次第だということです。
またしても、いらんことを書いちゃいました。(^^;; (ちょっと反省)
たどり着いた訳は、、、
先日知人の葬儀があり出席しました。葬儀が終わり、一緒に行っていた友人とお昼を食べに行きました。その席で、友人が「指輪がきつくて抜けないかも」と。
見ると、13㎜くらいありそうな黒蝶真珠に片方二本足にダイヤがズラ~ッと並んだ指輪をしていました。
いや本当ビックリしました。
彼女はネックレスとピアスもしていて、それが白いアコヤだったので、私には色とりどりジャラジャラ着けてるという印象でした。
その指輪はお祝いの席がふさわしいのでは?とと言うと、不祝儀用にお義母さんが買ってくれた葬儀に出るときはずっと着けていた。。。と。
後で、でも不祝儀用は私の勘違いかも?着物の時用にって言ってたかも。とは言っていましたが、たとえお義母さんに不祝儀用って言われても、そんなにダイヤの付いた指輪をなぜ葬儀の席に着けていこうと思うのか疑問。40近い彼女、その年齢までその事を疑問に思わなかったのも疑問。今まで誰にも何も言われなかったのも疑問。謎だらけ。
謎だらけって事は・・・もしかして、私が間違っている?と思ってネットで調べてました。
長々と愚痴?小言を書いて申し訳ありませんでした。
間違っていないと思います!
不祝儀のときのアクセサリーの許容性って要するに見た目の印象だと思うんですね。悲しみを表す真珠ならOKといっても、ピアス、ネックレス、指輪全部じゃらじゃらつけているのは、”華美”な印象を受けますし、まして大きな南洋(黒蝶)パールだとか、ダイヤはあきらかにお洒落のためのもの。婚約指輪だとしても、わざわざ葬儀の席につけてこなくてもよいと思います。