ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ジャパンジュエリーフェア2007にいってきました!

2007年09月01日 | ジュエリーよもやま話
今日は、東京ビックサイトで開催された、Japan Jewelry Fair 2007
(通称JJF)に見物に行ってまいりました。

いやー、それにしてもビックサイトは遠い!駅からも遠いし、入り口に入ってから会場に着くまでも遠い!行きは意気揚々としていますが、帰りは広い展示会場を散々歩き回った後なので、さらに遠く感じます。毎年4~5時間くらいは歩き回って疲れすぎてしまうので、今年はキッカリ2時間だけにして帰ろうと終了時間の2時間前に着くようにしました。

 
東京ビックサイト(国際展示場)


会場内は撮影禁止なので
受付の前で撮影。

JJFは、毎年1月に行われる国際宝飾展に比べると、あまり人がごった返すようなことはないので、ゆったりと回ることができます。

ジュエリーのトレードショーのお楽しみは何といっても、ルースの物色です。しかしながら、今年の”ストーンハンティング”は不発でした。心揺さぶられるものがみあたらず、サイドストーンに使う小さなルビーと、メレのCZ(キュービックジルコニア)を買っただけでした。

でもね、このCZというのが年々製造技術が進化していて、すごいのです。CZでもグレードがあるんですよ。今回はラウンド・ブリリアントカットの中でも最高級といわれるエクセレントカットで、さらに完璧にシンメトリーな『ハート&キューピット』のパターンが見られるというCZのルースをゲットしました。

いやー、もう肉眼で見ても全然輝き方が違うんです。高級品といわれる、AAAクラスのCZと比べても格段の違いです。光の反射が、キラキラ、でなく、チリチリと細かいのです。このCZは、蛍光灯下でも、とても綺麗に光が反射します。見ていて飽きません。自宅に帰り、しばらくニヤニヤと眺めていました。
”戦利品”を持ち帰ってひとり悦に入る。至福のヨロコビです。
この石とゴールドでハーフエタニティ・リングでも作ってみようかな。


ごめんなさい。どうしても照りの強い、
透明な石は写真撮影が難しいです。

なぜ、ハート&キューピットというかというと、ダイヤに光を当てて顕微鏡でみた場合、ダイヤの上(テーブル面)から見ると、8本の矢(アロー)が放射状に見え、ダイヤの下側(パビリオン)から見ると、8つのハートが見えるからだそうです。この幾何学的な形状が完全なシンメトリーを形作っているほど、優れたカッティングということになります。詳しくは中央宝石研究所さんのこちらの資料をご参照ください。
画像だけ抜粋させていただきました。 Many Thanks!


左がキューピットの矢、右がハート。

キュービックジルコニア(人造ダイヤ)でそこまでやるか?という感じですが、より天然ダイヤに似せているというよりは、希少で高価な天然ダイヤ同様にカッティングの手間隙かけることで、CZにも付加価値をつけて完成品を高く売ろうぜ、ということなのかもしれません。

私、CZ否定しません。CZを開発した人偉いと思います。
もともと、工業用ダイヤモンドの代替品として作られたようですが、模造とはいえ、へたな天然ダイヤより綺麗ですもの。
TVショッピング等で『なんと1ctでお値段たったの10万円!!大量買付けだからできるこのお値段!』奥さん達がエ~!?と奇声をあげる、あのお得なダイヤを買った人に見せてもらいましたが、いやキッタナイのなんのって。うへー。本人には悪いから言わなかったけど、濁ってるし色はくすんでるし、TVに映ってたのと違うじゃん?という代物でした。でも、本人は1ctという大きさに舞い上がって大満足してました。まあ、本人さえよければいいんですけどね。わたし的には、あれは、タダでくれるといってもケッコウですわ。天然でキチャニャイ石より、人造でもきれいな石を所望します。

で、話はまた戻りますが、ワタクシ自宅に帰って、さっそくゲットしたCZを顕微鏡で見てみましたよ!倍率が低いため、かなり見えづらいのですが、頑張ってかろうじてやっと見えました!ハートと弓矢。しかも、完璧なシンメトリー!ふーむ、なるほどそういうことだったのか。まあ、矢やハートが見えるかどうかはさておき、”ハート&キューピット”という名称がなんと可愛らしく、ロマンチックなのでしょう。


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2 コメント

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目がハートに★ (LAVAGUEユアサ)
2007-09-01 18:57:35
ハート&キューピット
名前からして、女性のハートを鷲掴みしそうな名前ですね
人工物か天然物か・・・これは両者とも捨てがたい
でも、やっぱり美しいものには弱いですよね(笑)
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天然? vs 人造 (ROSE POSY)
2007-09-01 23:02:01
湯浅さん、いつもコメント、ありがとうございます!

人間の五感のうち、特に素晴らしいと思うのは、味覚です。お魚の刺身は絶対天然に限りますです。養殖のお魚は目をつぶっていても舌に乗せた途端、わかってしまいます。でも、宝石に関しては、精巧に出来た”イミテーション”と”ホンモノ”の違いを私は目視で言い当てられません。ニセモノ、というとらえ方ではなく、何千年、何千万年かけて自然が偶然に創り出した物を短期間で再現する能力と知恵は、人間の叡智だと、私は人造物を評価する側です。

でも、もちろん、天然で綺麗な石だったらいうことありません!私だって完璧なカット、クラリティで完全無色の1ctの天然ダイヤがあったら、欲しいですよ。でも、お金がね・・・。

でも、やっぱりジュエリーって見た目が大切。自分の目で見てホレボレするような美しさでなければ身にまとう意味がありません。たとえ1ctとはいえ、10万円のインクル満載の汚い天然ダイヤと1万円の完璧なカットのクリアーなキュービックジルコニア、私なら、後者を選びます。

ジェム(鉱石)は、地球の限られた、しかも希少な資源です。いずれ枯渇・消滅するときが訪れます
だからこそ、自分自身が『いつまでも手元において愛でたい』かどうか、そして、『後の世代に残してやりたい』かどうか、それが、天然の宝石を買うときの選定基準だと思います。

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