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東山魁夷 『緑響く』
東山魁夷展を観に行った話のついでネタです。
ROSE選ミニミニ展覧会も兼ねて・・・。
おそらく、彼の展覧会は私のこれからのジュエリー制作人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではないので・・・。
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東山魁夷 『山嶺湧雲』
東山魁夷は、1908年に生まれ、1999年に没した画家です。
展覧会に行くまで私が知っていた彼の画風は、青とか緑を基調とした、深遠で幻想的な、メルヘンチックでさえある仮想風景でした。多くの人はその”青+白馬+幻想”で彼の名前を知っているのではないでしょうか。
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東山魁夷 『白馬の森』
ところが、わかったことは、彼は常に激しく作風が変わる人であり、一般の人のイメージする東山スタイルは、ほんの短い時期の作品群だったのでした。
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東山魁夷 『道』
彼が画壇の人として注目されるきっかけとなったのは、この”道”という作品です。その頃は、彼の視点で素朴にあるがままの情景を描いていました。ところがその後、彼は死ぬまで、洋画、日本画、墨絵、といったありとあらゆる技巧に挑戦し、国内外を旅しながら、そこで見たものを題材に様々なテーマに取り組みました。おそらく、無名の絵を見たら同じ彼の作品とは思えないようなものも沢山あります。
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東山魁夷 『行く秋』
死ぬまで絵を描き続け、そして死ぬまで画風が変化しつづけた画家。人の好みはそれぞれ。彼にはありとあらゆる沢山のスタイルがあったからこそ、”私、東山の絵って嫌い!”という人はまずおらず、鑑賞者にあまたの選択肢を与え、ゆえに万人に愛され続けているのではないだろうかと思いました。
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東山魁夷 『花明り』
東山展では大勢の鑑賞客がひしめいてましたが、皆それぞれ好き勝手なことを言い放ってました。絵によっては、”下手だねー”、”ひどい”、”これも魁夷?”などという声もしばしばでした。人の好みはそれぞれですから、画家の激しく作風が変わることで、観るほうの受け取り方も当然変わるものです。
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東山魁夷 『北山初雪』
私も、自分のデザインのスタイル(作風)というか方向性がいまだに定まらなくて悶々としていたのですが、東山展を観て、スタイルなんて一生定まらなくたってよいのではないか?と思えるようになりました。その時々に感じることや”内なる声”を聞いて造りたいものを作っていけばいいんじゃないか?と・・。
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東山魁夷 『冬華』
『あるがままに・・・。』
素敵な言葉ですね。全国のクリエーター、アーティストの皆さん、頑張りましょうね!
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東山魁夷 『宵桜』
偶然にも、私の母校の美術部の大先輩で、
高校の美術室の壁に、普通に本物の絵が
かけてあったのには驚きましたが。。。
今年は母校の100周年とかで、今月下旬から神戸の方の百貨店で
同じく大先輩の小磯良平氏の作品と合同ですが記念の展示会があるので
是非見に行こうと思っていたところです。
母校の所蔵品が中心だと思うので
ROSE POSYさんが見られたのと
同じ作品が見られるとは限りませんが
今から楽しみにしています。
私も、何か掴めるといいのですが。。。
東山画伯の絵のように、時を超えてみんなに愛されるような素晴らしい芸術を鑑賞する機会を持つというのはいいことですよね!私も癒しと元気をイッパイもらいました。
つまり、その時に描きたいと思ったモノを描いていただけで、すべてご本人で有り、傍目には、違って見えるのかもしれませんが、僕には、全部同じに見えます。
で、もう少し突っ込むと実は、この人の作風は、絵の具なんじゃなかろうか?とも思いますし(笑)、いや実は、僕も似たような事してまして、1000年後位にもし僕の作ったモノが残っていたならば、その時に有る解析機とかで、僕の作ったモノを解析したら、、、多分未来の人達は、、「こいつ阿呆や、、、」と言う予定では、有ります。って、それに何の意味が、、、あはは。。
(^^♪
たまに日展・院展に行きますが、プロと言われる人の作品でも、”こんな絵買う人おるのか?”って思われるような摩訶不思議な、気持ち悪い絵を描く画家さんもたくさんいらっしゃいます。暗闇に血まみれのドクロとか、子供の落書きみたいにグシャグシャとわけわからん線が殴り描いてあったり・・。しかし、そういう人が”巨匠”と呼ばれて生活がちゃんと成り立っているのですから、おそらくこの世は蓼食う虫も好き好きなのかと・・・。
ジュエリーも、自分の造りたいものをありのままに作って、さらにはそれが売れたら理想的なんですけどね・・・。
で、ロージーさんを見ていると、有る部分に於いて、自分の辿って来た道を思い出す訳で(笑)、小学生三年生の頃に「ミロのヴィーナス」が、京都に来た時にご対面した時の衝撃や、小学生6年生の時だかに、これまた京都に来たゴヤの絵沢山の展示会の最後の出口前で見た息子を食う神様の絵を見て、衝撃所か頭の中がすっ飛んだ訳で、凄い連中のを見ると一瞬にして、フリックド・アウトしちゃう訳で、、、<ずいぶんとませたガキでした。。。
でもね。。傍観者に成るよりも参加者に成るべきで、どんなに凄い先生の絵や造形物でも自分の作ったモノが、最高だと信じる以外に道は、無いとも僕は、思います。あ、僕の主観ですが。。。えへ。
(^^♪
”自分の作った物が最高だと信じる”、これは名言です。座右の銘にさせていただきます。(^^)
しかながら、ただ作って自己満足しているだけだと、いつか行き詰まってしまうんですよね。在庫はどんどん溜まるばっかだし、技術はなかなか向上しないし。情報は入ってこないし・・・。取り残された気分になるのです。
ただ、他人の評価を気にしないと言っても、やはり、誰かに自分の作品を”欲しい”、”買いたい”、って思ってもらえるとよいなと思うのです。誰かが気に入って楽しんでくれればそれに越したことはないですし、しかも、依頼者に”ここはもっとこうして欲しい”といった難しいことやわがままを言われると、こちらももっと勉強しなきゃ!って前に進む原動力にもなります。
実際、お店に委託で置いて頂いている作品が売れていくと、お客さんにはお会いしていなくても、自分のデザインを褒めていただいたような気がして、天にも昇る気分なのです。次もガンバロー!となります。
やっぱり自分が一生懸命作ったものはかわいいですもの!野菜も、お米も、家畜もみんなそうです。丹精したものが売れて、誰かが喜んでくれたら、作り手も幸せになれますよね。
そうそう、neo mkoさん、さしつかえなければ、もっと完成品をいっぱいブログで紹介してください。人の作品を鑑賞するのはとても勉強になります。
あ、でも若い人に苦言じゃ無いですが、何かが売れると言う事象には、様々な理由が有り、例えば、そこそこ売れる様に成ったりして、変に安心と言うか?コレで良しとか思っちゃうと、そこからの進歩が、少なく成るのも事実でして、正当な評価と販売実績は、別モノとの認識も必要だと思います。
つまり、自分の作品をフラットに評価してくれるお客様以外の存在も必要な訳で、誰だって(※僕だって)自分の作ったジュエリーは、可愛い訳で、しかし、可愛いからと言って、自分で自分(※作品は自分の分身)を甘やかすと、次のステップと言うか?更なる高みに行けなく成るとの認識を持ち、真摯に人からの批評を聞く耳を持てれば、良いのですが、、、これまた難しいと言うか?モノ作り人って、その感受性故に傷付きやすいのも事実で、、、まあ、、ほどほどに(笑)。。あはは。
で、この20年で、1000やそこらは、作ったのですが、余り記録に残ってませんで、その一部ですが、、、
http://www.angelring.net/school/mj/gall/instj.html
・・・・うーん。。マンダム!?<なんだそれ(笑)。。。わはは。
(^^♪
確かに、おっしゃるとおり、ちょっと売れたからってそれでよし、ってなっちゃってはいけませんよね。私が今、あえてまた学校に通っているのも、先生に評価していただくためでもあります。厳しい目で、”製品として”の完成度を毎回チェックしていただいています。褒めていただけることもあれば、完全なダメだしをいただくこともありますし、”これはもうちょっとこうしたほうがもっとかっこよくなるよ”といったプロの視点でアドバイスをいただくことで、自分の中で進歩が生まれます。
1人で試行錯誤するのもいいのですが、ただ数をたくさん作っただけでは、”気づき”が生まれないので、やはり経験のある先生に自分の欠点を指摘していただき、真摯に受け止めることが上達への一番の近道のように思えます。
私は、ラヴァーグでお世話になっている”リアル先生”に加えて、neo mkoさんのような”バーチャル先生”という良い先生方に支えていただき、大変な幸せ者です。四つ葉のバチカンや巣埋めの件では本当にありがとうございました。ブログを初めて心から良かったなと思いました。
これからも何卒ご指導をお願いします!