ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

あるクラフト展にて・・・

2011年12月01日 | ROSE POSYのひとりごと

画像は、パルテノン多摩のクリスマス・イルミネーションです。コンテンツとは関係ないけど、とてもキレイだったので、UPしました。スマホでとってるのであまり鮮明じゃなくてすみません。
さて、先日、あるギャラリーにて、複合作品展を見に行ってきました。 ガラス、陶芸、漆、木工、金工、染織、ジュエリーなどさまざまな分野の作家さんの美術・工芸作品を一度に鑑賞させていただくことができました。

何人かの作家さんとお話する機会に恵まれたのですが、制作過程が想像もつかないような技に、思わず、”どうやって作るのかしら?”といったような独り言が口をついてでてしまうのですが、いずれの作家さんも、そんな愚問にもかかわらず、素人にもわかるように丁寧に説明をしてくださり、工程や手法の開発経緯や苦労話をうれしそうに語ってくださいました。
自分の作品について語る作家さんの顔は、本当に輝いていて楽しそうです。

ジュエリーアーティストの展示もありました。先生とお弟子さんのペア出展で、作品そのものが命を持っているような、作者の強いメッセージが伝わってくる、骨太で迫力のある作品の数々でした。鍛金や箱物など、伝統的な彫金技術による凝った作品でした。

彫金で作ったシルバーって、なぜか表面が引き締まって見えるんですよね。キャストと何が違うのかわからないのですが、同じ鏡面仕上げでも、なんだか彫金作品のほうがとても上品で力強く、そして美しく感じます。

その先生は何十年来のファンのお客さんがいて、30年前に購入した作品をいまだに大切に使っていて、修理に持ってきてくれるといいます。素敵なことですよね!良いデザイン、良い造りのジュエリーは、つける人が年齢を重ねても、ファッションの好みが変わっても、飽きないで長く使えるのだと思います。

とても気さくで豪放磊落な先生いわく、
『昔は、本当に面白いほどよく売れたものよ~。作ればどんどん買ってもらえたわぁ。デザインが珍しいほど売れたのよ。』

んー、こんなに個性的な(失礼!悪い意味でなく)作品がガンガン売れるなんて、そんないい時代を経験できたなんて、うらやましいですっ! 

『でも、今はだめね~。売れない!史上最低に売れてない! 不景気もあるけどジュエリーは特にダメだわ。みんな、個性的な作品を敬遠して、誰も彼も、芸能人の真似して、ブランド物とか、みんなが持ってるようなチープなジュエリーしか買わない。しかも、地金が高騰してしまって新作作るのも大変なのよぉ。』

愚痴る割りには、あまり顔が深刻そうじゃないんですが。(笑)お気持ちは、十分わかります! 個人の作家さんだけでなく、メーカーも苦労してると思います。  最近は、みんな、ジュエリーショップに、何かを買いに来るのではなくて、手持ちのゴールドやプラチナを売るために来店してますもんね。(笑) 

『ウチに修理に持ち込まれる今時の量産モノのジュエリーは、どれもこれもメッキがしてあって、手間ばっかりかかってホント困るわ。金属の種類がわからないものがあって、ロウ付けするの怖いから接着剤使っちゃったりしてるわよ。(笑)メッキものはね、所詮、使い捨てジュエリーなのよ!』

たしかに、メッキ商品の修理はやっかいでしょうね・・・・。  ”使い捨てジュエリー”、とはよくいったものです。

などなど・・・・と、その作家さんと話が盛り上がって、話題が尽きないのでした。

去り際に、”アナタ、よかったら、私のお教室で教えてあげるわよ”、とお名刺をいただきましたが、大変面白い方だったので、生徒ではなく、僭越ながら、お友達になりたいと思いました。

Kittyちゃんの後姿


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