今年は、”甘”梅干を漬けました。 工程についてはこちらをごらんください。糖と塩で、10%の減塩梅干に挑戦しています。
心配していた、カビや腐敗もなく、うまく漬け上がりました。ここまで来れば、もう安心。いよいよ、土用干しです。
梅の天日干しは、終日家にいられる日を選びます。もし、干している途中で、にわか雨でも降って梅を濡らしてしまわないように注意したり、乾き具合をみながら途中で梅の表裏をひっくりかえしたり、愛情をかけてやる必要があるのです。
今週は、お盆で多くの人は夏休みを取っていますが、私も、(とくに予定がないにもかかわらず)1日だけお休みをとり、朝から梅を干すことにしました。
今日は、ありがたいことに、夏らしい青空に恵まれました。(夏らしい=暑いっ)朝からカンカンと日差しが照りつけています。さあ、干しますぞぉ~。
今年は、4Lサイズの梅なので、なかなか見栄えがします。
わたしは、紫蘇入りの赤い梅干がなぜかあまり好きではなく、いつも作るのは白梅干です。
表面がほどよく乾燥し、太陽の力で梅はおいしそうな色になりました。 あまりひからびないうちに、頃合を見計らって梅を取り込みます。 よく、”三日三晩夜露に当てよ”、といいますが、私は1~2日でおしまい。皮がしっかり乾いていれば、十分です。
タッパー容器に丁寧に詰めて、保存します。いつもは梅酢を少し入れて保存していますが、そのまま保存しておくと、梅自身から”蜜”が染み出してきて、しっとりするそうなので、今回は入れないでみます。
こんなだった梅が・・・・、
中サイズのタッパー1個におさまってしまいました。
1年後ぐらいに味見をしてみたいと思います。うまくできているといいですね。
【豆知識】
”おにぎりに梅干を入れると腐りにくい”といわれますが、最近の実験で、作ってから時間がたったおにぎりの細菌数を調べたところ、菌が繁殖していないのは、梅がごはんに触れている部分だけで、おにぎりの表面は、梅を入れないおにぎりと同程度に菌が増えていたそうです。
そこで、気温が高い時期のおにぎりの食中毒対策として、以下の方法が有効です。
1) 梅干を細かく刻んで、ごはんに混ぜ込んでにぎる
2) 梅酢を少々、ごはんに混ぜ込んでにぎる
(梅酢の塩分が強いので、その分手塩は少なめに)
うちでは、2の方法を採用しています。”酢飯”になってしまうほど沢山入れなくて大丈夫。ほんの少しでOK。よーく混ぜ込めば、1)よりもまんべんなく殺菌効果を発揮します。梅干の副産物として出来る梅酢はこうした活用方法があるのですね。