ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

【ガラスを彫る】 チューリップとポピー(逆レリーフ法)

2012年10月29日 | ガラス工芸・サンドブラスト

サンドブラスト講習は、基礎編の”沈め彫り”から、中級編の”逆レリーフ”という技法に移ります。

逆レリーフとは、レリーフ(浮き彫り)の逆バージョン。(そのまんまでんがな)

彫った面とは逆側からみると、模様が手前に向かって浮き出ているような感じで、沈め彫りよりも、より3Dぽく立体的な雰囲気になります。(ちゃんと彫れば、そうなるはず、です。。。笑)

最初の習作は、チューリップ。 まず、軽く輪郭を彫り(ここまでは沈め彫りと同じ)、次にふくらみを出したい部分を削っていきます。まさに彫刻をしている感覚です。

さて、ここからは、自分のための記録です。お見せするような代物ではないのですが、うまくいかなかったこともこうして反省して記録しておかないと、向上しないと思いまして、恥をしのんで、ログっていきたいと思います。 

もし、プロの方がご覧になっていましたら、注意点とか、こうやるとうまくいくよ、といったアドバイスをコメントに書いていただけると助かります。(コメントは承認制なので、すぐには公開されません。公開を希望されない方はその旨を記載してください。しかと、ご忠告を私だけの胸にとどめておきます。笑)



右側の花びらはふくらみが全然足りてません。左の手前の花びらは、均一でとてもいい感じになったと思います。しかし、その後ろの花びらはふくらみが不自然です。

粘土に指をつっこんだような極端な凸が出来ています。ところが輪郭に近づくにつれて今度は、縁のラインが削れすぎて、深い線が刻まれています。真ん中だけ極端にへこんだことに気づいて、あとから無理にならそうと悪あがきした結果です。

こうして冷静に観察して反省するからこそ気づくのですよね。やっているときは何がなんだかよくわからずに闇雲に試行錯誤しているために、何が悪いのかがその場でわかりません。

途中で気づき、”あ、やばい!”、と思って、あわてて修正しようとして、かえってドツボにはまる、という、本当に初心者にありがちなパターンを踏んでいます。

なにごともそうですが、技に熟練するということは、常に先を読みながら、自分の作業を客観的に俯瞰できるということにほかならないと思います。初心者は、作業を覚えることに必死で、どうやればうまくできるかということを頭で考える余裕がない、今、まさに私はそんな状況でしょう。

ちなみに、沈め彫りと逆レリーフの違いをはっきりさせるために、沈め彫りコースで彫ったチューリップの写真をもう一度持ってきました。輪郭だけを彫る技法なので、やはり平面的ですよね。



2作品まとめてしまいますが、次の課題は、ポピーでした。

こちらも、まだまだ、ぎこちなさが否めません。満足いかない出来上がりに、自己嫌悪でため息が出てしまいます。

逆レリーフ、相当、手ごわいとみました。何事も経験で覚えるしかないですね。