只今メタルワーク(彫金とかワックスとか・・・)をお休みしております。"お休み”というからには、いずれ再開する気はもちろんあります。(ルースがたくさん貯まってるので・・・汗)しかし、現在、ガラス工芸もやっていて、金銭的にも時間的にも、両方の掛け持ちは難しいのもたしか。
しかし、なんとなくやはりアクセサリーは作っていたい、ということで、手慰み程度に簡単なプロジェクトを細々と続けています。
ただ、不思議なことに、彫金やワックス(あるいはCAD)で時間をかけて作った渾身の作品が、誰からもリアクションがないこともあれば、一方、ちゃちゃっと作った簡単アクセサリーなのに、いろんな方からとても褒められたり、欲しがられたりすることがあります。
ようるに女性にとっての装飾品とは、デザインのこだわりとか技術の高度さとか費やした時間といった作り手側の”価値”とは関係なく、人の感性に響く作品こそが、”良いもの”、”欲しい物”、なんだなぁと痛感し、簡単な仕事だからといって侮ってはいけないと反省しています。
さて、前置きがまた長くなってしまいましたが、この写真のピアスですが、周囲の女子たちに評判が良く、私自身、使い勝手がいいのでヘビロテ・アイテムとなっています。
メタルパーツは、たぶん、ジュエリーCADをやってる人は、すぐにCADで作っただろうな、とわかるような仕様ですね。わずか1cmちょっとの小さな面に、完全にシンメトリーかつ、この繊細な透かしを手作りで表現するというのはかなり大変です。
白状しちゃいますね。自分で作ってません。・・・市販品のパーツでございます。(^^;;;
『なんだ既製品か。』『それって反則でしょう~?!』『こんなの出して恥ずかしくないの?』『自分で作ったっていえないじゃん』といった反応が予想できそうです。ごめんなさいね。
でも、私は、最近かなり考えが柔軟になりまして、なにがなんでも自分で、一からデザインを起こして、完全に自作しなければいけない、とは思わなくなっています。
既成の素材を組み合わせてオリジナルの完成形をデザインする、というのも、自分的には”あり”だと思います。もし、これが商品だったとして、、”よそで買ってきたパーツ?そんなの、”作品”っていわないでしょ。インチキ!ズル!買う価値なし!”などと批判するお客さんはいませんもんね。(^^;
たとえば、ガラス職人さんが作ったトンボ玉を、別のジュエリー作家さんがアクセサリーに仕立てることだってあります。ある意味、コラボレーションです。
・・・だから、このパーツも、誰かの手で完成品になるために作られた"作品”であり、このパーツをデザインし原型を作った人に、私は感謝しながら、大切に使ったつもりです。
ちなみに、このグリーンの石は、スワロフスキー・クリスタルです。 石についても、”ジュエリーに使う石は、天然石でなければ・・・・”、というこだわりもとっぱらいまして、天然だろうが、人造だろうが、気に入った素材はなんだって使うことにしています。
技術にしろ素材にしろ、選択の幅を広げることで、制作活動に面白さが増してくると思います。自分としては、時間とお金があるときは、一から起してコツコツ作るし、なければないなりに創作欲を満たして楽しめる手段を用いればよいと考えています。