ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

(番外)理想のオカリナに出会いました

2011年12月29日 | ROSE POSYのひとりごと

ずーっと前に一度だけ、ご紹介したことがあるのですが、私にはオカリナの愛好者です。ブログテーマを立てるほどネタもないので、粛々と気分転換に独学で練習を続けておりますが、細々ながらも長く続いている趣味です。

陶器のオカリナは、気温が低いと楽器のピッチが下がってしまうので、冬は演奏前に卵を抱くみたいに懐にオカリナを入れて温めています。まさに、人肌のぬる燗ですね。(^^)

私がカバーしている曲のジャンルは、クラシック、ポップス、イージーリスニング、アニメソング、映画音楽(たまに演歌や懐メロ。笑)など、幅広いです。最近の本は、だいたいカラオケCDがついているので、フル・オーケストラやピアノ伴奏をバックに、ソロ演奏を楽しんでいます。

この深いブルーのオカリナは、ちょっと前に、新しく購入したモデル、『アウロス』です。
”ようやく”、といっていいほど、理想的なオカリナに出会いました。今一番のお気に入りです。

オカリナは、ほとんどが陶器製です。土をこねて作る焼き物ですので、1つ1つが完全に手作りです。メーカーによって、 音がかなり違います。メーカーごとのクセや個体差もかなりあるので、買うときは本当に毎回バクチとなり、一喜一憂の繰り返しです。オカリナは直接吹き口をくわえるものなので、たいていの店は新品の試奏ができません。もう、くじびきに近い買い物です。破損していない限り、1度でも使用したら返品交換できませんしね。

今度買った”アウロス”は、一定の息圧で高音域から低音域まで、のびやかにきれいに出せて、音程に狂いがありませんでした。アウロスとの出会いで、常につきまとっていた高音域の悩みからすっかり解放された感じです。少々、重いのですが、この厚みが音の安定感につながっているのかもしれません。楽器が良いと、すごく巧くなった気がしてしまいます。

いつか、ボランティアで近所の老人ホームや児童施設などでミニコンサートやプチ講座をひらくのが夢ですが、なにせ気が多くて、やりたいことがいっぱいあるので、なかなか実現できそうにありません。私がいよいよ老人ホームにお世話になるときにでも実現しましょう。(^0^) 

ずいぶんいろいろ買ったものですが、この中でアウロスにかなう子はいません。アウロスよりも値段が高かった、オカリナの名門メーカー、ナイト製のプロ向けハイエンドモデル(右の黒いの)でさえ、高音の通りのよさではアウロスに完敗です。最初にアウロスに出会っていたらなぁ・・・・

ちなみに、大手楽器メーカーのY社さんのオカリナは、(あくまでも個人的感想です)、私の評価は、残念ながら”バッテン”でした。しかもとても高いのです。音質も悪く、吹いていて気持ちよくないので、数回吹いただけで、まったく出番がありません。ヤ●ハの音楽教室に入る人以外には、この楽器をオススメできる理由がみつかりません。初心者用にプラスチック製で安価なものを作って欲しかったですが、オカリナ自体、マイナーだし、リコーダーのように学校教材用としての大量受注もないゆえ、力が入っていないのかもしれません。

プラスチックといえば・・・・!”オカリナを吹いてみたいけど続くかどうかわからないのであまりお金をかけたくない”とうい人のために、ご紹介したいのが、上の写真の下に写っている黄緑のオカリナです。”フォーカリンク”というブランドで、最近、みつけた商品です。

日本のプリマ楽器さんで作っています。参考までに、カタログ(PDF)のリンクをはっておきますね。


画像クリックで、プリマ楽器さんの該当製品のページへ飛びます。



形と色の可愛さに完全にノックアウトされました。かつての名品、”iMac”を髣髴とさせるコンセプトです。Amazonで、1,050円(ソプラノC管)也。ビビッドなカワイイ色がそろっています。見た目おもちゃっぽいのに、音は上から下まで全部ちゃんと出ますし、音程も正確です。

このフォーカリンクは、これからオカリナに挑戦する人や、教室の初心者向け教材用に是非おすすめしたいオカリナです。初めてでしたら、アルトC管(定価2,100円)がよいとおもいます。ソプラノCは高音ですが、アルトCは中音でどんな曲にもあいます。

私が始めた頃は、安価な商品でこんな良いものはありませんでしたから、高い陶製オカリナを買うしかなく、しかも”ババ”を何度か引いて痛い目にあいました。

この、フォーカリンクで素晴らしい演奏をしている人々のYouTube映像がたくさんあります。このオカリナで、世界中の若者が楽しんでいるのを見て聴いて、私(若くないけど、笑)も欲しくなりました。プリマ楽器の会長さんもYouTubeにご登場・みずから嬉し恥ずかしな感じで上手にご演奏されています。これらの演奏を聴いたら、とてもプラスチックの安い商品とは思えないですよ。

こうした安価で良い商品が世界の国々で販売され、より多くのオカリナ愛好者が増えていくのはうれしいことです。ぜひ、小学校の音楽教材にも使って欲しいですし、愛好者の数がどんどん増えていけば、今までオカリナを馬鹿にしていた海外の楽器メーカーも負けずに作りはじめ、選択肢が増えて良い製品が手に入りやすくなりますので、ユーザーにとってはなはだ喜ばしいことです。

オカリナの起源はマヤ文明にさかのぼり、玩具、民芸品も合わせると世界中で作られていますが、オーケストラと演奏できるような本格レベルの楽器では、いまのところ日本製が世界中でもっとも品質が良いそうです。(もちろん、メーカーによりますが!)陶器づくりの歴史が古く、良質な土が取れる環境、そして日本の職人さんたちの辛抱強い粘り強さが、良いものを作る要因になっているのでしょうか・・・・。

オカリナは、世界に誇れる”メードインジャパン”のひとつでしょう!
またまた、ガンバレ、ニッポン!(^^)V