ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

隠れた銘品 ~デザイン帳のこと~

2010年02月15日 | ROSE POSYのひとりごと

このスケッチブックの表紙の図柄をみて、『なつかしいなぁ・・・』と思われる方も多いかと思います。
 
思いついたアイデアやデザイン案などを書き留めておくのに、あちこちに紙やメモを置いたり、携帯しては書きちらかしていますが、なかでも、ずっとこのスケッチブックをメインの”おえかき帳”として愛用しています。

いろいろなものを試した結果、マルマンのS140というサイズのものが一番使いやすいという結論に至りました。紙質が良く、鉛筆描きでもペン描きでも気持ちよく描け、表紙がしっかりしているので、どんな姿勢でも安定感よく描けます。”スケッチブック”というだけあって、”いい仕事”してます。


紙の上でひとりごとを言っています。
まさに空想のうつし絵。

表紙のデザインからすると横向きに使うようですが、私はタテにつかいます。すると、リング部分が手に当たったりせず、都合がよいのです。

最近、このスケッチブックが最後のページになってしまい、次を買わなくちゃなぁ・・・と探したらどこにもないのです。まず、近所の文具店がない!あちこちに100円ショップが出来て、文具屋さんが潰れちゃったのです。

その100円ショップや大手スーパーの文具売り場には、スケッチブックがない! やっとこさ似たようなものをみつけても、大きすぎるとか、紙がぺらぺら、など私の気に入るスペック(笑)ではありません。

子供用のらくがき帳とか自由帳、方眼紙など、その他もろもろ、いろいろなノートをためしてみたのですが、やっぱり、しっくりこないのです。

なんてことないモノなのに、手に入らないとなるとなぜか余計に欲しくなり、イライラしはじめます。やっぱり、文具の老舗、丸善とか伊東屋とかまでいかないと売ってないかなぁ・・・。


まるで支離滅裂。
子供の落書きと変わりませんね(笑)

ところが、表参道で、ついに求めるものを見つけました!(おおげさ)通勤の帰り道に小さな文具屋さんがあったのです。もうかれこれ2年もこの道を通っているのに、しかもめちゃめちゃメインストリートに面してるのに、全然存在に気づきませんでした。

でも、頭の中が『黒と黄色のスケッチブック』のことでいっぱいの私は、歩きながらも無意識に売っていそうなお店を探していたのかもしれません。会社から出て駅に向かう途中に、ちょうど店じまいしている店員さんとフっと目があい、看板を見て、”あ~、ここ文具屋さんだ!”と気づいたのです。はぁはぁ駆け寄って、”ス、、スケッチブック、ありますかぁ??”と店員さんにすがりつくと、『こちらにいろいろございます』と嫌な顔ひとつせず、うやうやしく奥に案内してくれました。期待感大!

はっ!あったーーー。マルマンのS140もあった!それ以外にもいろいろあるー!舶来のかっこいいのもある。やだ~迷うじゃないですか。

でも、やっぱり、ぜったい、マルマンの横長。S140。(キッパリ)

青山・表参道あたりは、ファッションの街でもあり、場所柄、一流アパレルメーカーの本社があったり、フラグシップ・ショップがあったり、そこをお出入りするデザイン事務所が多く存在する場所でもあるのです。その文具店は、とても小さいながら、そうした近所のオフィスやデザイン事務所がお取引先のようで、プロのデザイナーさんのためのありとあらゆる画材を豊富に取り揃えていました。なんと意外な~!灯台下暗しでした。

うれしくて、2冊買いました。ああ、この紙の白さ、質感、リッチな厚さ!
嬉々としながら勘定をする私を見て、店員さん、かなり不思議そう・・・。

ちなみに、この黄色と黒のスケッチブック、『図案(ZUAN)シリーズ』という名前だそうです。ロングセラーということは、きっと愛用者が多いということですよね。マルマンさま、ネーミングわかりやすくて素敵すぎます。(笑)まさに、このノートに向かうと、どんどん楽しいアイデアや、デザインが湧いてきます。

欲しいものは、本当に欲しいと思ったときに向こうから飛び込んでくるものだと思いました。