ある宝飾作家の先生に教えて頂いていたときに生徒さん同士として知り合って、いまでもメールのやりとりがある友達がいます。お互いに新しい作品が出来るとメールで写真をみせあっこしている仲です。
その人は、私とほぼ同時期に師事していましたが、その後フリーのデザイナーとして独立し、個人客を相手にオーダーメードのジュエリーを作っています。その彼女が、ラヴァーグのジュエリー展示会に偵察に出向いたそうですが、その感想のメールを貰いました。
『ちょっとあなた、何考えてるのよ。オリジナルの一点物を、あんな値段で出しちゃって、バカじゃないの?』
『あんなことされたら、他の生徒さんさんも不快だろうし、本気で商売してる私らからすれば、すっごい迷惑なことなんだよ。お客さんが”ホントはこんな安く出来るもんなんだ~”、って勘違いしてしまうでしょ。そういう誤った認識のお客さんが増えると市場全体が、もっと安く!もっと安く!って価格破壊が起こっていくのよ。すると仕事は労賃の安い海外に行ってしまって、国内の生産業者は仕事を失うことになるよの。ただの金属の塊を売ってるんじゃあるまいし、まったく冗談じゃないわよ。』
『それに、”私の作品はその値段程度のものです”って自分で自分の作品を低く評価することになるのよ。あなた自身のためにもならないってことわかってるの?』
え、えーと、あの~、スクールの展示会から、価格破壊だなんて、そんな飛躍的な話にはならないとは思いますが、プロとなった友達に、迷惑千万、といわれて、おもいっきり目が醒めました。
銀のかたまりに、いのちを吹き込もう、なんていっておきながら、
その”いのち”の値段をプライスレス、、にしちゃった私。orz
”チャリティなので~”なんて、言い訳にならないですよね。お客さんは嬉しいかもしれませんが、ラヴァーグの他の生徒のみなさんや会場にいらっしゃったプロの皆さんはとても複雑な心境だと思います。本当に浅はかだったと思います。猛烈に反省することしきりです・・・。
そして、その友達に激を飛ばされました。
『売るからには、真剣にウリなさいよ。中途半端なことしちゃだめよ。あなたも、一度、作品をネットショップとか委託販売に出してみなさいよ。そしたら、私のいったことがきっとわかるから。』
うーむ、そうきたか・・・・。
ALLYさんではときどき出させてもらってるのですが、スタッフさんにまかせきりで、自己努力は一つもしてない。売れたらワーイワーイ、でおしまい。やっぱりこのままでは進歩できないんだろうな・・・。
『完璧じゃないものを売りものにするのは気が引けるのよねぇ・・・。』とぶつぶつ言うと、その友達は、『違うのよ。わかってないわね。お客様が求める価値はひとそれぞれなのよ。制作のテクニックの高さを求める人ばかりじゃないわ。”他にないデザインだから”、”おもしろいから”、ってそれだけの理由で買ってくれる人がいるのよ。』
『もっともっと上手くなりたかったら、人様にどんどん売ることよ。お客さんに自分を育てて磨いて貰うのよ。私は身をもってそのことを経験したわ。人様に売って、もまれてたたかれるのが修業なのよ。あまりにも安く売るのって、ヤフオクの”特別価格ですのでノークレームでお願いします”って無言の圧力かけるのと同じなのよ。』
なるほどねぇ・・・・。
彼女は、ジュエリー制作はまったくはじめての状態から、半年くらいワックスを習っただけで、独り立ちしてしまいました。そんな状態でオーダー受けて大丈夫なのかなーと思ってたら、じゃんじゃん注文受けちゃってから、”どうやって作ればいいの~?!”と師匠のところへ駆け込んだり(笑)。そんなてんやわんやのスタートでしたが、口コミで客が客を呼び、彼女の個性的なデザインのファンが増えて継続的に注文をいただいているといいます。経験豊富なプロから見れば、制作の技量は劣るかもしれませんが、お客さんは彼女の個性的なデザインのとりこになっているのです。
なるほどねぇ~。目からウロコが落ちました。率直な意見をくれた友人に心から感謝しています。
とはいえ、ワタシが、ネットショップねぇ・・・。
いったい、なにからはじめたらいいんでしょう。2010年の宿題にしたいと思います。
その人は、私とほぼ同時期に師事していましたが、その後フリーのデザイナーとして独立し、個人客を相手にオーダーメードのジュエリーを作っています。その彼女が、ラヴァーグのジュエリー展示会に偵察に出向いたそうですが、その感想のメールを貰いました。
『ちょっとあなた、何考えてるのよ。オリジナルの一点物を、あんな値段で出しちゃって、バカじゃないの?』
『あんなことされたら、他の生徒さんさんも不快だろうし、本気で商売してる私らからすれば、すっごい迷惑なことなんだよ。お客さんが”ホントはこんな安く出来るもんなんだ~”、って勘違いしてしまうでしょ。そういう誤った認識のお客さんが増えると市場全体が、もっと安く!もっと安く!って価格破壊が起こっていくのよ。すると仕事は労賃の安い海外に行ってしまって、国内の生産業者は仕事を失うことになるよの。ただの金属の塊を売ってるんじゃあるまいし、まったく冗談じゃないわよ。』
『それに、”私の作品はその値段程度のものです”って自分で自分の作品を低く評価することになるのよ。あなた自身のためにもならないってことわかってるの?』
え、えーと、あの~、スクールの展示会から、価格破壊だなんて、そんな飛躍的な話にはならないとは思いますが、プロとなった友達に、迷惑千万、といわれて、おもいっきり目が醒めました。
銀のかたまりに、いのちを吹き込もう、なんていっておきながら、
その”いのち”の値段をプライスレス、、にしちゃった私。orz
”チャリティなので~”なんて、言い訳にならないですよね。お客さんは嬉しいかもしれませんが、ラヴァーグの他の生徒のみなさんや会場にいらっしゃったプロの皆さんはとても複雑な心境だと思います。本当に浅はかだったと思います。猛烈に反省することしきりです・・・。
そして、その友達に激を飛ばされました。
『売るからには、真剣にウリなさいよ。中途半端なことしちゃだめよ。あなたも、一度、作品をネットショップとか委託販売に出してみなさいよ。そしたら、私のいったことがきっとわかるから。』
うーむ、そうきたか・・・・。
ALLYさんではときどき出させてもらってるのですが、スタッフさんにまかせきりで、自己努力は一つもしてない。売れたらワーイワーイ、でおしまい。やっぱりこのままでは進歩できないんだろうな・・・。
『完璧じゃないものを売りものにするのは気が引けるのよねぇ・・・。』とぶつぶつ言うと、その友達は、『違うのよ。わかってないわね。お客様が求める価値はひとそれぞれなのよ。制作のテクニックの高さを求める人ばかりじゃないわ。”他にないデザインだから”、”おもしろいから”、ってそれだけの理由で買ってくれる人がいるのよ。』
『もっともっと上手くなりたかったら、人様にどんどん売ることよ。お客さんに自分を育てて磨いて貰うのよ。私は身をもってそのことを経験したわ。人様に売って、もまれてたたかれるのが修業なのよ。あまりにも安く売るのって、ヤフオクの”特別価格ですのでノークレームでお願いします”って無言の圧力かけるのと同じなのよ。』
なるほどねぇ・・・・。
彼女は、ジュエリー制作はまったくはじめての状態から、半年くらいワックスを習っただけで、独り立ちしてしまいました。そんな状態でオーダー受けて大丈夫なのかなーと思ってたら、じゃんじゃん注文受けちゃってから、”どうやって作ればいいの~?!”と師匠のところへ駆け込んだり(笑)。そんなてんやわんやのスタートでしたが、口コミで客が客を呼び、彼女の個性的なデザインのファンが増えて継続的に注文をいただいているといいます。経験豊富なプロから見れば、制作の技量は劣るかもしれませんが、お客さんは彼女の個性的なデザインのとりこになっているのです。
なるほどねぇ~。目からウロコが落ちました。率直な意見をくれた友人に心から感謝しています。
とはいえ、ワタシが、ネットショップねぇ・・・。
いったい、なにからはじめたらいいんでしょう。2010年の宿題にしたいと思います。