作品をアップするのはかなり久しぶりですね。机は1つしかないので制作と写真撮影は同じスペースでやっていますが、制作をだらだらとやっていたため、作業台がいつまでたっても片付かなくて、写真の撮影がのびのびになっておりました。
こちらは、お花の形のアメシストで作ったリングです。こういう面白いカットの石をみつけると、ついつい食指が伸びてしまうんですよねぇ。石屋さんでコレだけ1点限りでポツンと陳列してあったので、試作品かサンプルだったのかもしれません。
ジュエリーCADで造ってみたかったのですが、この石は、パビリオン(後ろ側)が変則的なカットになっており、爪の位置なども含めてCADでは石座の形をとるのが難しくて、結局手作りになってしまいました。
表面がバフトップ、パビリオン側はファセットカットが施されているため、上から見ると内側から光が反射してキラキラと光をたたえ、動くたびに躍動感があってなんともいい感じです。その様子が写真ではうまく表現できないのが残念です。
横から見た感じです。この石はパビリオンがかなり深かったので、石座も高く作らざるをえず、これでもキュレットがはみでないギリギリの高さです。
光線の加減によっては、かなり深い色合いの紫色が出ます。
今回はデザイン的に石座に透かしを入れたくなかったので、光穴なしでも石の下側から光をよく採り込めるように、石の座り具合を工夫しました。 ちょっとした意識の差でしかないのですが、『光』の取り入れ方次第で石の表情が変わるので、石の美しさを最大限引き出せるよう、常に『光』や『輝き』を頭に入れながら造ることを心がけたいと思っています。
横から見た感じです。この石はパビリオンがかなり深かったので、石座も高く作らざるをえず、これでもキュレットがはみでないギリギリの高さです。
今回はデザイン的に石座に透かしを入れたくなかったので、光穴なしでも石の下側から光をよく採り込めるように、石の座り具合を工夫しました。 ちょっとした意識の差でしかないのですが、『光』の取り入れ方次第で石の表情が変わるので、石の美しさを最大限引き出せるよう、常に『光』や『輝き』を頭に入れながら造ることを心がけたいと思っています。