ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

空飛ぶバチカン

2008年10月09日 | ジュエリーよもやま話
展示会の提出期日が迫っており、いよいよ焦りはじめています。
・・・てか、まだキャストが上がってきてないんですけども。(^^;;

一昨日、バチカンをリューターで磨いていたら、後方に勢いよくピョーンと飛んでいってしまいました。後ろに飛んだのでどこに落下したか見ていません。ウヒョー!これはかなりまずい状況です。

私が作業している部屋は4畳半で、私の作業デスクのほかの面は、(1)旦那のデスク(このエリアは特に壮絶に汚い!)、(2)横幅一杯で高さも天井まであるスチール棚、(3)常置あけっぱなしの押入れ、と部屋の四方全てがまるまる物だらけで雑多な状態となっています。

このカオス的状況で、1cmにも満たないバチカンを探すの?!・・・・とほほすぎます。焦っている時ってダメですね。ちょっとした油断が、非建設的で不毛な作業を強いられるハメになるとは。

懐中電灯片手に這いつくばって、ねこの額の部屋中を探し回り、本棚もデスクの小物類もひっくり返して捜索しましたが、とうとうバチカンは出てきませんでした。こんなに狭い部屋なのになぁ!

腹立たしいけれど、こんなことで時間を無駄にするのは嫌なので、あきらめることにしました。でも、これが金やプラチナのパーツだったりしたら、部屋のものをすべて外に出してでも、見つかるまで血眼で必死に探してたでしょうね。

しかたなく、やり直しすることにしました。
『捜し物が見つからない』という状況は、人の名前を思い出せないのと同じようにいつまでも気になって気持ちが悪い感じがします。

  

人は失敗から何かしら学びがあるもので、今回の反省として、思い切って部屋を整理整頓し、スチール棚にはカーテンをつるし、押し入れの戸は閉め、旦那の不在時は彼のデスクも布で被うことにしました。こうすれば、飛んだパーツも見つかりやすくなるでしょう。

以前、ジュエリー作家の先生の自宅兼仕事場を見学させていただいたことがあります。質素な仕事部屋はすっきり無駄なモノは一切なく、作業机もきれいに整頓されいらっしゃいました。その先生いわく、

『作業場は常に整理整頓。床も作業開始する前に綺麗に掃除しておくこと。机の上も、1つの工程が終わったら、作業に必要なくなった道具をこまめに元に戻す。常に今の作業に必要な道具だけが出ているシンプルな状態にしなさい。』、

と教えられたことがあります。

この先生は、作業した後は、必ず作業机と床を丁寧に掃いて、その塵を集めておくそうです。溜まった塵を精錬屋さんに持っていくと、結構なお小遣いになる、と言っておられました。

まさに、塵も積もれば、山となる、ですね。

整理整頓・・・・今頃になって、この先生の教えが痛いほど身に沁みました。