「今日の一枚」は、川尻水門近くで撮影。
被写体の主役は、走りだした黒いワゴン車ではない。
右側手前の松でもなく、瓦屋根の納屋でもない。
樹木と建物の間に佇む、焦げ茶色した鉄のコンテナである。
津幡町内を散歩していると、
こうした「かつて貨車だった鉄の入れ物」を見かける。
鉄路の上を行き交う役目を終えた後の余生といったところか。
例えばコレもその1つ。

本津幡駅と中津幡駅の間、
久世酒造が酒造りに使う湧水…「しょうず」近くの高架下のコンテナ倉庫だ。
貨物、貨車、貨客。
運ぶ対象はともかく「貨」の字は、
財産として値打ちのあるモノの総称である。
今は道端に置かれたコンテナも、
かつては誰かに価値のある積み荷を届けていたはずだ。
一方で、哀しい積み荷を載せた事もあるかもしれない。
例えば、食肉となる運命を背負った家畜達。
或いは、戦時中なら人命を奪うための武器弾薬。
または、戦後間もない頃の「買出し列車」。
津幡町の片隅でひっそりと余生を送るコンテナは、
一体どれくらいの「思い」を運んできたのだろう?
そんな思いを馳せてしまう初春の散歩だった。
被写体の主役は、走りだした黒いワゴン車ではない。
右側手前の松でもなく、瓦屋根の納屋でもない。
樹木と建物の間に佇む、焦げ茶色した鉄のコンテナである。
津幡町内を散歩していると、
こうした「かつて貨車だった鉄の入れ物」を見かける。
鉄路の上を行き交う役目を終えた後の余生といったところか。
例えばコレもその1つ。

本津幡駅と中津幡駅の間、
久世酒造が酒造りに使う湧水…「しょうず」近くの高架下のコンテナ倉庫だ。
貨物、貨車、貨客。
運ぶ対象はともかく「貨」の字は、
財産として値打ちのあるモノの総称である。
今は道端に置かれたコンテナも、
かつては誰かに価値のある積み荷を届けていたはずだ。
一方で、哀しい積み荷を載せた事もあるかもしれない。
例えば、食肉となる運命を背負った家畜達。
或いは、戦時中なら人命を奪うための武器弾薬。
または、戦後間もない頃の「買出し列車」。
津幡町の片隅でひっそりと余生を送るコンテナは、
一体どれくらいの「思い」を運んできたのだろう?
そんな思いを馳せてしまう初春の散歩だった。