つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町で見つけた、氷の下の命の灯。

2012年02月16日 23時49分05秒 | 自然
現在、外は湿った雪模様。
今夜半から週末にかけての北陸はまたもや荒れた天気になりそうだ。
一体、何度目の寒波だろう…。今シーズンの冬は例年になく長い。
つまり、なかなか散歩に出かけられないのが現状。
新鮮なブログネタを仕入れるためにも、
早く気軽に歩き回れる陽気になって欲しいものである。

さて「今日の一枚」は、今朝、近所にて撮影。
民家の軒下に置かれた小さな水槽に、厚い氷が張っていた。
その底、氷結を免れたスペースには、2匹の小さな鯉が。
暫く観察していたのだが、微動だにしない。
『可哀そうに、凍死してしまったのだろうか?』
…などと考えつつ魚の横の辺りを叩いてみた。
すると、少し間があったものの身をくねらせるではないか!
人間ならおそらく1分と我慢できないであろう水温の中で、
仮死状態近くまで運動量を減らし、春が来るのを待っていたのだ。

大いなる自然の前で、生き物は無力である。
逆らわず、行く末を任せるより他に道はなし。
しかし、他の生き物に比べ「ヒト」は、ほんの少し例外と言えるかもしれない。
知恵を以て、ほんの少しだけ抗う事も可能だ。
ただ、自然が猛威を振るえば、それとて蟷螂の斧。
やはり敵わぬのが道理だと、先の震災で思い知らされた。
命の灯を絶やさぬため、僕等は見習うべきなのかもしれない。
じっと耐える鯉の姿に。
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