つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

空の下の営み~過去、現在、未来。

2018年03月10日 22時43分06秒 | 自然
今朝、外を歩き始めて間もなく目線を上げると、
晴天に恵まれた空には雲が浮かび、朝陽を受けて茜に輝いていた。
実に美しい。
自然と足は、視界が開けた場所へ向く。
最初の訪問地は、またもや「大西山」だ。

津幡小学校のグラウンド、バッターボックスの位置に立つ。
昔、同じような景色を眺めたことを思い出す。
きっと、その時、僕の心臓は不安に高鳴っていただろう。
猛スピードで投げ込まれるボールを狙って打つのは、
僕にとっては神業に等しかった。

遠くから飛来するボールを捕えるのも同様。
外野の守備位置に立ち「頼むからこっちに来るな!」…って願った瞬間を思い出す。
何しろ球技が苦手だったのだ。

また「チーム競技」なのも重荷だった。
自分の失敗が他人に影響を及ぼすなんて、気が滅入る。
成功しても好影響をもたらすと分かってはいるが、
いずれにしても、誰かの分も責任を背負うのは、ご勘弁。
やらなきゃいけない立場になれば甘んじて受け入れるが、
できれば孤独な自己責任がいい。
空を見上げ、往時を振り返り、今も同じ思いであることを確認した。

次の訪問地「清水八幡神社」でも、過去と現在が錯綜。
赤戸室石の鳥居は記憶の中のそれに比べ、ほんの少し小さくなり、
逆に、背後の枝は大きくなった気がする。
一方は風化。
一方は成長。
数十年前と同じ空の下で薄皮のように積み重なった「時」は、
確実な「変化」に結びついているのだ。

「大西山」と「清水八幡神社」近くの泉「清水(しょうず)」にて、
鉄路を走るローカル線とすれ違う。
電車に乗った多くの人たちが、現在から未来へ向かう。
時速60キロ余りのスピードで。
コメント
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