つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町、大規模小売店の栄枯盛衰。

2018年03月04日 08時12分41秒 | 日記
大規模小売店舗は、不特定多数の来客、来車、物流を発生させる。
また、住居付近に立地し、日常的に利用されるため、
周辺の生活環境に劇的な影響を及ぼす可能性がある。
このため、その立地が、周辺の生活環境を保持しつつ適正に行われるよう
「大規模小売店舗立地法」が制定・施行された。
平成12年(2000年)6月1日の事だ。

だがしかし、実態はかなりユルい。
店舗規模の制限は撤廃。
出店規模に関してほぼ審査を受けなくなり、
全国各地で大型資本の攻勢が活発化した。

現在、わが津幡町で一番の規模を誇る大型商業施設は「アル・プラザ津幡」。
店舗面積は21,020平方メートルである。

これに比べ、僕が子供だった頃、津幡町に誕生した大型商業施設
「ショッピングセンター スカール」は、随分こじんまりとしていた。
店舗面積は6,053平方メートル。
しかも、テナントとして地元商店の2号店が軒を連ねていた。

紳士用品の「7(セブン)」。

「花の山崎」。

「スガイ書店」。

「サウンドLIVE」などが思い浮かぶ。
共存共栄していたのである。

名前が似ていて少々紛らわしいが…
「大規模小売店舗法(昭和49年/1974年施行)」当時は、
地元の商工会議所(商工会)で、事前調整をした。
大型スーパーなどに、地元小売店・商店街が呑み込まれるのを防ぐため、
店舗面積を予定計画より縮小したり、
極端な場合、出店の凍結を宣言する場合もあった。

日本らしい「和の精神」だなと思う。
しかし、自由競争という「弱肉強食」を常識とする勢力には理解されず、
WTO違反の疑いがあるとして世界基準に改められてしまった。

町内には複数の大型スーパー。
隣接自治体には、イオンモール。
流通は鎬を削り、商店街から人波が消えて久しい。

コメント
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