現在の日時は、2012年1月18日(水)午後23時20分。
せっかく恵まれた真冬の好天を逃すまじ!と考え、
ちょうど12時間前に散歩へ出発した。
「冒頭の一枚」に写っているとおり、辺りはまだ仄暗い。
代表的な寒色の「青」…それも深く暗い青の世界は冷たく、
どことなく薄気味悪い。
まるで何かに追い立てられるように道を急ぐ僕と「りくすけ」。
一人と一匹の吐き出す白い息は、
たちまち辺りのブルーに溶けて消えていった。
やがて、住宅街を抜け東へ向かう道に出ると、空が白み始める。

ヘッドライトを灯したトラックとすれ違った。
巻き起こる風が、指先を一層凍えさせる。
その時、思わず口した言葉は、自分でも意外なほどシンプルで粗雑。
…『ちくしょう!』
単純に寒さをあおった対象への罵倒。
それ以上でも以下でもない。
きっと、まだ理性が目覚めていないのだろう。
そして、四ツ角に差し掛かった頃、青の領域は少なくなった。

明るさが増すのと同時に、早足の効果か体も頭も暖気運転完了。
ようやく風景を楽しめるようになってきたのだが、
…『おや?』
…『何かおかしい?』
そう気付いたのは、街角の温度計を見上げた時。


時計の針の位置も変だが、
同じ温度計の片面動詞を数秒の時間差で写したのに気温も違う。
かたや2時50分マイナス4℃。
こなた6時43分マイナス5℃。
何ともチグハグな表示なのだ。
更なる薄気味悪さを覚えた僕と「りくすけ」は、首をかしげてスピードをあげ、
足早に日の出前の津幡町を歩いた。
吐く息のリズムもアップテンポだ。
せっかく恵まれた真冬の好天を逃すまじ!と考え、
ちょうど12時間前に散歩へ出発した。
「冒頭の一枚」に写っているとおり、辺りはまだ仄暗い。
代表的な寒色の「青」…それも深く暗い青の世界は冷たく、
どことなく薄気味悪い。
まるで何かに追い立てられるように道を急ぐ僕と「りくすけ」。
一人と一匹の吐き出す白い息は、
たちまち辺りのブルーに溶けて消えていった。
やがて、住宅街を抜け東へ向かう道に出ると、空が白み始める。

ヘッドライトを灯したトラックとすれ違った。
巻き起こる風が、指先を一層凍えさせる。
その時、思わず口した言葉は、自分でも意外なほどシンプルで粗雑。
…『ちくしょう!』
単純に寒さをあおった対象への罵倒。
それ以上でも以下でもない。
きっと、まだ理性が目覚めていないのだろう。
そして、四ツ角に差し掛かった頃、青の領域は少なくなった。

明るさが増すのと同時に、早足の効果か体も頭も暖気運転完了。
ようやく風景を楽しめるようになってきたのだが、
…『おや?』
…『何かおかしい?』
そう気付いたのは、街角の温度計を見上げた時。


時計の針の位置も変だが、
同じ温度計の片面動詞を数秒の時間差で写したのに気温も違う。
かたや2時50分マイナス4℃。
こなた6時43分マイナス5℃。
何ともチグハグな表示なのだ。
更なる薄気味悪さを覚えた僕と「りくすけ」は、首をかしげてスピードをあげ、
足早に日の出前の津幡町を歩いた。
吐く息のリズムもアップテンポだ。