goo blog サービス終了のお知らせ 

つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

見送って気付いた、津幡町の風景。

2011年08月17日 22時44分29秒 | 追悼。
つい先日、母方の祖母が亡くなった。
僕も、親族の1人として通夜・葬儀に列席。
セレモニーホールを出棺し、向かった先は、津幡町の隣・内灘町。
日本海に面した砂丘に囲まれた斎場である。

移動時間は、およそ20分。
それほど遠くは感じなかった。
しかし、今と比べインフラの整備が行き届いておらず、
自動車の台数が少なく性能も悪かった昔は、ここまでのアクセスは大変だろう。 
やはり隣町まで運んでいたんだろうか?
それとも近くで賄っていたんだろうか?
…などとバスに揺られて考えていたら、図らずも脳裏にある景色が浮かんだ。
それが「今日の一枚」である。

…と言っても、本当に記録したい景色は写っていない。
自転車を漕ぐ通りすがりの2人の奥に見える黒い瓦屋根の小屋は「地蔵堂」。
おぼろげな記憶が正しければ、かつてここに「火葬場」があったはずだ。

僕が小学生だった頃、地蔵堂の周辺は舗装されておらず、
その奥には、古くて大きな木造の建物が鎮座。
足元の雑草を踏みしめながら近づき、板壁の隙間から中を覗くと、
薄暗い空間に霊柩車が収納されていた。
また、煉瓦造りの炉らしきものも思い浮かぶ。
だが、火葬を目撃した覚えがない。
当時、実際に荼毘所として稼働していたのかどうか?
僕の記憶の範疇では、定かではない。

何はともあれ、おばあちゃんのお陰で忘れていた風景を思い出す事が出来た。
ありがとう。
そして、取り敢えずさようなら。
いつになるかは分かりませんが、僕がそちらへ行った時はまた会いましょう。
合掌。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする