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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡短信vol.113. ~ 令和五年 弥生。

2023年03月05日 21時00分00秒 | 津幡短信。
                       
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の投稿は、以下の3本。

【弥生の空は。】

本日(2023/03/05)、津幡町は日がな一日快晴。
最高気温は二桁に達したが、朝は放射冷却の影響で案外肌寒い。
愛犬のリードを握り歩き始めた午前7時、日陰には霜が降りていた。
とは言え、冬とは一味も二味も違う。
とても過ごし易い。
見上げた弥生の空は、紫みの薄い明るい青---「空色」に染まる。



【由来は町花。】

わが住まいからほど近い「住吉公園」でおよそ2年間に亘り続いていた
温水プールの建築工事が佳境を迎えている。



オープンは今春・4月下旬予定。
建築面積/2,800平方メートルあまり。
延べ面積/3,300平方メートル強。
鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上2階建(最高9メートルほど)。
工事費/17億円程度。
内部にはプール、フィットネススタジオ、トレーニングジム、温浴施設などがあり、
会費月額/5,800円~とのこと。
愛称は、町の花「つつじ」の英語名「アザレア」。



エネルギー高騰の中での船出となってしまい、運営側は何かと大変だろうが、
事前の会員申し込みは順調と聞く。
将来、僕たちの納めた税金が注ぎ込まれたりしないよう、うまくやってもらいたい。
そう願っている。



住吉公園と道を挟んだ向かい側、昨春に閉園した旧「つばた幼稚園」は、
「津幡町福祉教育プラザ」としてお色直し。
福祉・教育・子育て支援の機能を集約した複合施設とのことだが、
具体的な運用詳細については、やや朧気な印象。
ともかく有意義な場所になるよう、関係各位の尽力に期待したい。

【 馥郁たる恍惚。】



東京が江戸の名残を留める明治22年(1889年)、
浅草に生まれた小説家、劇作家、俳人「久保田 万太郎(くぼた まんたろう)」の一句。

さりげなく 咲きたる梅の さかりかな

一斉に咲く桜と違い、ちらほらと奥ゆかしく綻ぶ梅。
つい先頃まで、一輪、二輪と開いたと思っていたらいつの間にやら満開に。
その鮮やかな変化に気付いた時、一寸した驚きを覚える。
散歩中、馥郁(ふくいく)たる香りに誘われて歩を向け美しい紅梅に出会えた。



<津幡短信 vol.113>
                    
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津幡短信vol.112. ~ 令和五年 如月。

2023年02月12日 18時18分18秒 | 津幡短信。
                       
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の投稿は、以下の2本。

【路上にて。】



立春を過ぎ、わが津幡町の気候は実に穏やか。
久しぶりに愛犬「りくすけ」を伴い、小一時間の散策に出発した。
上掲画像のように所々雪溜まりは残っているものの、それは然したる問題ではない。
路上は歩きやすいのだが、白内障を患って以来、相方は長時間・長距離行を好まなくなった。
少々老け込んだように思える。
最近は「安近短遅」が散歩の基本スタイルだ。





津幡中心部「四ツ角」のワンコディスプレイは「雛段飾り」。
来月の行事「桃の節句」まで1か月を切り、春本番接近に思いを致す。
最上段に坐(おわす)お内裏様とお雛様の横に垂れ下がる造花の桃の花を見て、
辺りで梅花を探し回るも出会いはなかった。
春遠からじ、されど花の季節まで今少し--- と言ったところか。

【 橋上にて。】



「四ツ角」の傍を流れる津幡川に架かる「おやど橋」。
その袂には、酒類・飲料の販売店「ゴサマストア」がある。
どうやら二階外壁のお色直しの真っ最中のようだ。
これからも末永い商売繁盛を願っている。

その店と橋を挟んだ向かい側に建つのは「弘願寺(ぐがんじ)」。
藩政期の宿場・津幡宿が置かれた旧北陸道沿いにあたり、
当時は大名行列の御家来衆が宿泊する「脇本陣」的な役割を担っていた。
明治6年(1873年)、僕の母校「津幡小学校」が産声を挙げたのは、同寺院境内。
明治11年(1878年)には、明治天皇北陸巡幸の際、同寺院が昼食休憩所となる。

そんな町の歴史を見詰めてきた「弘願寺」前、
掲示板に張り出される言葉は、散歩の楽しみの一つだ。



<昔はなにもなかったが なにかがあった
 今はなんでもあるが なにかが足りない>

言うなれば「The Ultimate Question」。
かつてあって今は足りない「なにか」は、人によって違う。
希望、夢、人情、お金、若さ、愛、時間、平和、闘争心--- 。
拙ブログをご覧の貴方にとっての「なにか」は何だろう?

<津幡短信 vol.112>
                    
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津幡短信vol.111. ~ 令和五年 小正月 。

2023年01月15日 20時00分00秒 | 津幡短信。
                       
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の投稿は、以下の2本。

【左義長 ~ 清水八幡神社にて。】



本日(2023/01/15)は「小正月」。
元日の「大正月」に対するそれは、年明けから続いた正月行事の締めくくりにあたる。
全国的に多く行われているのが「左義長」だろう。
正月飾りや神社のお札・お守りなどの縁起ものなど、
新年を迎える役目を終えたアイテムを「お焚き上げ」。
1年の健康や平和を願い、その炎で焼いた餅を食べる様子も窺えた。



わが津幡町の各神社でも行われていて、
僕は、毎年「清水八幡神社」へ足を運んでいる。
雪がなく歩きやすいお陰もあってか、沢山の人が訪れていた。



【音楽、書、落語 ~ 津幡町文化会館にて。】



同じく本日「津幡町文化会館 シグナス」にて、32回目のロビーコンサートが行われた。
“ロビー”と銘打つも演奏会場は大ホールのステージ。
今回は「北陸ファゴット協会」メンバーによるもの。

ファゴットは、ダブルリードで音を出す木管楽器。
合奏や楽団では低音域を担当することが多い。
長い管を二つ折りにした形状が特徴で、16~17世紀ころに成立したと言われる。
独特の柔らかで心にしみる音色に身を委ね、楽しいひと時が過ごせた。
 


1階展示ギャラリーでは「書小品展」を開催中。
多くの作品が並ぶ中で、個人的に気に入ったのは「古」の一文字。
墨の濃淡を活かした、絵画的で自由闊達な印象である。


          
この投稿からちょうど一週間後、2023年1月22日(日)14:00~
津幡町民落語会「つばた寄席」が開催される。
細君の母堂が津幡町・加賀爪出身の縁で町広報特使を務める「月亭方正さん」。
石川県・七尾市出身の「月亭方気さん」。
「津幡おきらくごの会」のメンバーも高座に上がる。
演目の掲載・発表はないが、上方落語などの話芸が楽しめそうだ。
入場料は嬉しいワンコイン500円。
都合と時間が許せば、足を運んでみてはいかがだろうか。
                         
<津幡短信 vol.111>
                    
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津幡短信vol.110. ~ 令和五年 正月二日 。

2023年01月02日 09時36分36秒 | 津幡短信。
                    
新年おめでとうございます。
本年も拙ブログをどうぞよしなに。
今回は津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の投稿は、以下の2本。

【元日の津幡町。】

今のところ、わが津幡町に目立った降雪はなく一安心。
曇天、少雨、小雪が続き、空は冬らしい姿ながら時折晴れ間がのぞく。
きのう(2023/01/01)午前、そのタイミングを狙って散歩に出かけた。



路面の雪はすっかりなくなり歩きやすいが、
路肩には雪だまりが融けずに残っている。
寒さはそれほど厳しくないが、暖かいわけでもない。
春まだ遠く、町内には雪への臨戦態勢が窺えた。





車輪を休める大型除雪車たち。
昨年クリスマス寒波の際の大活躍は記憶に新しいところ。
彼らは頼もしい存在なのだが、どうか出動回数が少ないことを望む。



津幡町役場前、松の雪吊り。
降り積もる雪の重みから樹木の枝を守る備え。
幹に添えた心棒を中心にして放射状に広がる縄のシルエットは、
北陸の冬の風物詩だ。
--- その背後、壁に吊り下げられた懸垂幕にはこんな文字。
『全日本相撲選手権大会 二連覇 個人優勝 中村泰輝選手』
彼は、同じ在所の出身でアマ相撲のトップランナー。
角界入りを表明していて将来を嘱望されている。
どうか、怪我なく大成して欲しい。



津幡町・横浜の「野田八幡神社」。
撮影は午前9時半頃。
近隣にお住まいの方々が初詣に訪れていた。
--- 余談ながら、地名「横浜」と言えど辺りに海はない。
やはり、干拓前の「大きな河北潟」が、近くまで迫っていた名残か。
当時は、神社周辺の地形・風景は今とさぞ違っていただろうな。
などと思いを巡らせてしまうのである。

【冬の花。】



春まだ遠い冬の只中、戸外で見かける花といえば「山茶花(さざんか)」。
花言葉「ひたむき、困難に打ち勝つ」とあるように、
日陰、排気ガスなどに負けず成長し、寒さにも負けず花を咲かせる。
美しく逞しいのだ。

そぞろ歩きながら、何か他の花の姿はないかと探してみるも見当たらない。
他の地域から届く「梅 開花」のニュースも耳にしたが、北陸ではまだ早いか。
ふと「寒桜」の木があることを思い出し、足を向けてみた。



--- あった。
冬枯れの枝にたった一輪。
風に揺れる可憐な花を見つけた。
何だかとても嬉しくなってしまったのである。
そして、ウチに帰り着くと甘い梅の花が出迎えてくれた。



津幡町・加賀爪(かがつめ)の和菓子屋さん
「高倉製菓」謹製の正月菓子「福梅」。
その紹介については菓子に添えられた「しおり」から引用したい



<加越能三州の太守 前田利常公の遠祖は菅原道真公にて、
 その家紋は剣鉢梅であります。
 前田家は代々敬神の心厚く、文化の育成に力を注ぎました。
 例えば、菓子盛等の供物すべてに梅鉢の紋章を用いたといわれ、
 そうした処から「福梅」の紀元が生れたと伝えられています。
 当地では古くからこの梅鉢を型どった紅白のもなかを「福梅」と称え、
 お正月のお菓子として永く伝えられて来ています。
 縁起の良い名前から福を以って福を返す吉祥瑞相の賀菓として
 近年御贈答、お土産にもご利用され喜ばれております。>


 
最中の皮の中には、日持ちさせるように水あめを練り込んだ硬めの小倉餡。
皮の表面には蜜を塗り、砂糖がまぶしてある。
冷えた体を温める熱い茶と一緒にいただいた。
これもまた、北陸の冬の風物詩だ。
                         
<津幡短信 vol.110>
                    
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津幡短信vol.109. ~ 令和四年 師走 。

2022年12月24日 16時16分16秒 | 津幡短信。
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の投稿は、1本。

【雪のクリスマスイブ。】

きのう(2022/12/23)未明から降り始めた雪は、一面を銀世界に変えた。
平野部での推定積雪量20センチ弱。



列島上空には強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置。
現在、降雪は小康状態ながら明日(12/25)まで要警戒といったところか。
北海道~山陰にかけ、各地で大雪。
四国・高知など普段は縁遠いところでも雪に見舞われた。
拙ブログをご覧の皆さまの地域はいかがだろうか。



関係各位の努力によって、幹線道は概ね除雪が行き届いている。
ありがとう。
ちなみに、わが津幡町に於いて町が道路除雪を行う道路はおよそ260km。
冬期の道路交通を確保する除雪計画に基づき、随時実施中だ。







側道や駐車場、歩道などには雪が残り自動車や歩行者の足を妨げている。
特に今朝から降る冷たい雨がやっかい。
雪を融かす温かい雨なら大歓迎なのだが、気温は低いまま。
水分をたっぷり含んだ雪は、とにかく重い。
除雪作業の負担は弥増すばかり。
僕も少々腰が痛い。
町内各所で各人の奮闘が続いている。


                         
<津幡短信 vol.109>
                    
コメント (4)
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