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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡短信vol.118. ~ 令和五年 師走。

2023年12月09日 19時19分19秒 | 津幡短信。
                            
先回(2023/12/03)では、寄る季節の足音を感じつつ、
自戒を促す意味を込めて冬に備える論調で投稿したものの、今のところ的外れ。
わが津幡町の空はよく晴れ、雪は影も形もない。
本日(2023/12/09)の日の出は6:53、日の入りが16:37。
太陽運行のスケジュールだけは冬らしいが、陽気は穏やかである。
そんな昨今の津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は以下の3本。
                               
【クリスマスの装い。】
                   


津幡中央銀座商店街のワンコディスプレイはツリーをバックに赤いおべべ。
すっかりクリスマス仕様になって、道行く人を見詰めている。
コロナが明け(たと思う)賑わいは戻るのかと思いきや、物価高が冷や水。
今年も物静かな師走になるのだろうか?



とは言え、イベント事だ。
「スガイ書店」ではサンタコスプレで書籍を届ける企画を打ち出している。
なかなか楽しそうだ。

僕はと言えば、気になるのは12月24日(日)に優勝戦を迎える「競艇グランプリ」。
今年の艇界ナンバー1決定戦である。
過去数年プレゼントはもらっていないが、心の底から楽しみにしているのだ。
厳しい道程になるだろうが「毒島」の戴冠を願って止まない。

【冬枯れに新しい装い。】



津幡町・庄(しょう)イチョウ並木は葉を落とし、すっかり冬枯れ。
今朝の散歩中に撮影を試みたところ、ちょうど「のるーと」がフレームイン。
令和5年(2023年)12月4日(月)から導入された町の新しい公共交通だ。
時刻表がない予約型の乗り合いバスサービス。
僕はまだ利用したことがないが、評判を集めて欲しい。

【電飾の装い。】

冬場にイルミネーションが定着したのはいつ頃だろう?
(一社)日本イルミネーション協会(←そんなモノがあるのは初めて知る)によれば、
世界初のイルミネーションは16世紀のドイツ。
電球が発明される以前、ろうそくの光を用いていた。
装飾に電気が使われたのが20世紀あたりから。
日本では明治時代に端緒が開き、昭和~平成と徐々に広まったらしい。
空気が澄んでいて輝きが増す。
木々の葉が落ち、取り付けやすい。
夜が長い。
--- こんなところが、冬のイルミネーションシーズンの理由のようだ。





「津幡中央公園」のイルミネーション、今年のテーマは「PEACE~平和」。
ハートの造形物の上から張り渡した万国旗には、
ウクライナも、ロシアも、イスラエルも、パレスチナも、朝鮮民主主義人民共和国も含まれている。
争いや脅威は継続中。
今のところ平和は絵に描いた餅だ。
                         
<津幡短信 vol.118>
                      
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津幡短信vol.117. ~ 令和五年 立冬。

2023年11月18日 22時22分22秒 | 津幡短信。
                            
季節は足早に駆けつけた。
立冬を迎えてから10日あまりが経ち、空は厚い雲に覆われている。
雷鳴が轟き、冷たい雨、霰(あられ)が地面を打つ。
北陸はようやく冬になったらしい。
そんな昨今の津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は以下の2本。
                               
【準備着々。】
                   


わが津幡町では、令和5年(2023年)12月4日(月)より、
新しい公共交通「のるーと津幡」がスタートする。

■時刻表がない予約型で、乗りたいときに予約できる乗り合いバスサービス
■利用者がスマホアプリや電話で出発地・目的地を申し込む
■指定された近くの停留所で乗車(これまでのバス停より多い停留所)
■目的地などに応じてAI(人工知能)が選択した最適なルートで運行
--- との事。
運行エリアは、主に町内中心部。
運賃(エリア内なら一律)大人200円。
専用スマートフォンアプリから、または、電話予約も可能。
始まったら、利用してみたいと考えている。



現在、津幡町内で今年1年間に起こった出来事の中から、10大ニュースを募集中。
津幡町電子申請サービス、または町内投票所で規定用紙を投函。
上掲画像では分かりにくいかもしれないが、個人的には以下に投票。

■10:記録的な大雨を観測「町内に大雨被害 初の線状降水帯」
■11:津幡町の関取誕生!「大の里 新十両昇進」
■19:記念式典で節目祝う「津幡小学校創立150周年・津幡高校創立100周年」

応募者全員の中から抽選で20人に、
町内加盟店で利用できる「ドレミファお買い物券1000円分」を進呈。
受付〆切は11月30日(木)である。

【戦々恐々。】



熊による人的被害が多く報告されている。
わが石川県でも他人ごとではない。
耕作放棄などにより熊の生息範囲が広がり、
熊と人との距離が接近しているのは、20年ほど前から指摘されてきた。
また、狩人が減り、生息数自体も増えているという。

世界には8種類の熊がいる。
日本国内には北海道のヒグマ、本州以南にツキノワグマの2種類が生息。
彼らの力が人間の比でないのは、言うまでもないだろう。





最近読んでいる小説---
「吉村 昭(よしむら・あきら)」著「羆嵐(くまあらし)」。
大正4年(1915年)に北海道で実際に起こった事件がモデル。
人肉の味を覚えた巨大な人食いヒグマが巻き起こした惨劇を、リアルに描いている。
ページを繰ると身の毛がよだち、野生獣の脅威を思い知る。
同時に野生獣にとっての脅威は、武器を持つ人間だと改めて思う。

熊の駆除に異議を唱えるご意見を耳にするが、
いざ対峙する間柄になれば、それは無責任と言わざるを得ない。
何にせよ、一刻も早く冬眠期に入って欲しいものだ。
                         
<津幡短信 vol.117>
                      
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津幡短信vol.116. ~ 令和五年 霜月。

2023年11月06日 21時21分21秒 | 津幡短信。
                            
吹く風が冷たくなり、早いところでは空から初雪が降りてくる11月。
--- のはずなのだが、ずい分と暖かい。
やがて落ち着くとの予報だが、どうも調子が狂う。
明後日(2023/11/08)は「立冬」。
冬の始まりを実感したいものだ。
           
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、散歩中に撮影した冬支度を取り上げてみたい。
                        
【季節替わりに備える。】
                   


北陸に冬到来近しを告げる風物詩は「消雪装置」の点検だ。
降雪時、路面に地下水を散布して雪を溶かす仕組みのことを、
一昔前は「融雪(ゆうせつ)装置」と呼んだが、いつからか前述に変った。
確かに、消雪は人工的(人為的)に雪を消す事。
薬剤や太陽の熱で雪が融けるのが、融雪である。
何にせよ、点検中の看板が立ち、雨でもないのに道が濡れていたりすると、
『ああ、季節の変わり目だな』と思うのである。



秋冬に綿毛を揺らすのは「セイヨウタンポポ」。
逞しい外来種で、温暖な地域では年中花を咲かせるが、
雪が降る北陸で種(痩果/そうか)を飛ばすのは、年内最後になるかもしれない。
ちなみに在来種の「ニホンタンポポ」は春の花。
春の季語の1つでもある。



すっかり色づいた柿の実。
こちらは言わずと知れた晩秋の季語だ。

里古りて 柿の木持たぬ 家もなし

かつて“俳聖”「芭蕉」がそう詠んだとおり、カキノキは東北~九州に広く分布。
日本の数少ない在来果樹の1つだ。
わが津幡町では、民家の庭先・田んぼの畔・畑などではよく見かけるが、
拙ブログをご覧の皆さまの周囲はいかがだろうか?
暫くは生食が楽しめ、やがて干し柿が味わえる。
近くに「吊るし干し」はないかと見回してみたが、まだちと早かったようだ。
もう少し風が冷たくなるのを待っているのかもしれない。
                         
<津幡短信 vol.116>
                      
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津幡短信vol.115. ~ 令和五年 神無月+闘魂忌。

2023年10月01日 23時00分00秒 | 津幡短信。
本日(2023/10/01)わが津幡町の天気は、雨時々曇ところにより晴れ。
最高気温27℃を記録し「夏日」となった。
日中はTシャツ一枚で過ごせるが、朝晩はさすがに涼しい。
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、街中で観止めた秋の気配を取り上げてみたい。
                        
【ゆっくりと進む秋。】
                   


毎年、季節の移り変わりを印象付けてくれる1つは「銀杏並木」だ。
場所によって、樹木によって差はあるが日に日に色づきを変える葉は、
まるで夏と秋を分類する「リトマス試験紙」のよう。
やがて始まる落葉は、冬到来の報せとなる。



銀杏の傍らに立つ「栗の木」では、枝の毬(いが)が爆ぜる寸前。
更に足元の路傍には、実のない毬がギンナンと一緒に並んでいた。



石川県内の栗の産地として知られるのは能登半島。
輪島市、珠洲市、穴水町、能登町で栽培されるそれは「能登栗」と呼ばれている。
水持ちがよく、鉄分やカルシウムが豊富な奥能登の粘土質の赤土で育まれた栗は、
美味しいと評判だ。
仄かに甘い炊き込みご飯の味わいを思い出すと、口中に生唾が滲む。
秋ならではの条件反射。
さながら「パブロフの犬」である。



秋になると目にする機会が増える昆虫は「蟷螂(カマキリ)」である。
夏の間、ひたすら狩りをして過ごした雄が逞しく成長し、
秋、交尾相手を探して活動的になる為、人目に付きやすい。
よく知られていることだが、カマキリの交尾には時に危険が伴う。
「必ず」ではないが、生殖行為後、雄が雌に食べられるケースは少なくない。
メスの方が大柄なオオカマキリに見受けられる生態を僕も目撃した事がある。
残酷と思ってはいけない。
それは種を残すための通過儀礼とも考えられるのだ。



--- さて「年度」前後半の節目となる10月1日は「記念日」が多い。
法の日、印章の日、土地の日。
コーヒーの日、日本茶の日、日本酒の日、醤油の日。
ネクタイの日、メガネの日、香水の日、磁石の日---等々沢山ある。

個人的に忘れ難いのは「闘魂忌」。
元プロレスラーで、元参議院議員の「アントニオ猪木さん(本名・猪木寛至さん)」が、
2022年10月1日、都内の自宅でお亡くなりになった。
あれからもう1年。 
時の経つのは早いものだ。

数万人に1人とされる難病に侵され2年余り。
SNSを通じ病み衰えた姿を敢えてさらけ出し、
自分と同じように病で苦しむ方々に頑張っている姿を見せて、勇気を与えた。
闘って、闘って、闘い抜いて、最期は3カウントを取られて旅立っていった「猪木さん」。
その生き様はやはり“燃える闘魂”だった。
改めてそう思うのである。
                         
<津幡短信 vol.115>
                      
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津幡短信vol.114. ~ 令和五年 長月。

2023年09月02日 19時00分00秒 | 津幡短信。
                       
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
--- 不定期とは言いながら同カテゴリーの投稿は実に半年ぶり。
秋めいてきた今回は、以下の1本。

【処暑の候~祭りと実り。】
                   
8月半ばの旧盆が過ぎてから、夜な夜な街中に祭囃子が聞こえるようになった。
それは、わが津幡町旧市街に於ける風物詩。
獅子舞の準備が始まったのだ。



かつて藩政期には宿場として栄えた津幡町中心部の4つの地区、
清水(しみず)、庄(しょう)、津幡(つばた)、加賀爪(かがつめ)では、
今月半ば(2023/09/17)獅子舞が催行予定。

大きな獅子頭には町ごとの特徴アリ。
表面に朱色の漆を塗った加賀爪・白鳥会「赤獅子」。
白鹿の皮を張った津幡・太白会「虎獅子」。
黒熊の皮で仕上げ、目が左右に動く細工を施した清水・八幡会「熊獅子」。
やはり黒熊の皮を張った強面の庄・住吉会「大獅子」。

獅子頭の背後にあるカヤは、牡丹や巻毛模様をあしらった麻布製。
尾の高さは3.5m、全体の長さは5mあまり、幅2mほど。
複数人が操る大きな獅子に立ち向かうのが「棒振り」と呼ばれる役回り。
木製の薙刀、太刀、鎖鎌などの武具を手にして、お囃子に合わせ、
棒振りが武術の技を取り入れた舞いでやっつける「獅子殺し」が津幡の獅子舞。

当日は、4つの町内を早朝から獅子が練り歩き、
家の前で、薙刀を手にした棒振りが、霊獣を退治して厄払い。
演舞は世帯毎に行われますから、移動は駆け足。 
そして日が暮れる頃、町の中心の四つ角に、それぞれの獅子が集合すると、
獅子舞頭合わせがスタート!
囃子方、獅子舞、棒振りが技を披露して競い合い、
四町の獅子頭がぶつかり合うと祭りは最高潮を迎える。 
何とも勇壮な津幡の獅子舞。
機会と都合が許せばご覧になってみてはいかがだろう。



夏の終わりと秋の始まりを告げるフェスが近づく頃、田園が色づく。
おそらく品種は「ゆめみずほ」だと思う。
瑞穂の国の夢---ゆめみづほは、ひとめぼれと越南154号を交配して作られた。
祖父母にコシヒカリを持ち、粘りがほどよく軟質で柔らかい。
早稲のため、近年は新米のトップランナーとして市場に出回る。
漬物、味噌汁、煮魚、炊きたての新米ご飯。
それで充分。
今から食べるのが楽しみだ。

<津幡短信 vol.114>
                    
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