歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんの女形には溜息が出る。
昔「王女メディア」の舞台を観た時のカ-テンコ-ルの挨拶。
指先の先の先まで行き届いた動きの美しさ。
今でも思い出す事が出来る。しかし、彼には見えないところでの
涙ぐましい努力があったと。身長173センチ、女形としては背が高い。
それを、着物の内側で膝を折り低く見せる事に努力したのです。
そして人間国宝に認定されるまでになったのです。
女形には不向きな体型だからこそ、人一倍の努力に挑戦したのでしょう。
陰の努力の中で、人間の底力が培われるのです。
”地道な一歩”は”栄光への一歩”です。その証明が玉三郎さんです。