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2週連続九州出撃の記事の続きになります。
前の記事では門司駅で秋の乗り放題パスが買えずにJR九州のサービス悪化の一端を垣間見た状況を書きましたが、無事に乗り放題パスも買ったので、鹿児島本線の快速電車に乗って久留米方へ下っていきました。
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すったもんだで大汗書いてギリギリ購入した乗り放題パスでまた3日間の旅が始まります。
といっても今回は結構記事的には行程を端折ってお伝えすることになります。
この日は小倉を朝 6:31発の快速に乗って鹿児島本線を下って行きました。ラッシュ時にも関わらず6-9時までの3時間にたったの4本しか快速電車が運転していない(昔は8本ありました)のと、運転区間も半分が南福岡止まりになる超絶サービスダウン施策のため、早く出ないと久留米から先に着くのが遅くなってしまいます。
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久留米から更に南下して南瀬高-渡瀬間で十数年前にブルトレを撮った撮影場所に来てみたのですが、田んぼの上に道路陸橋ができており、陸橋から俯瞰したのですが、バックに建機レンタル店?などが映り込んでダメダメな撮影地になっていました。7か月ぶりの撮り鉄でしたが、4・5本撮って撤収。
渡瀬駅に戻ってきてさてどうしようか? そうだ、ひこぼしラインに乗ろう!
ということで、鹿児島本線を元来た方向へ逆戻りして久留米から久大本線に乗り換えました。
先週も久大本線を大分から久留米まで全線横切っていて、日田での乗り継ぎ時間もあったのですが、既に18時台で真っ暗だったので景色が見えないことから、BRTの乗車は見送っていたものです。
この日田彦山線は災害が起きた年の3月下旬に乗っていて、それから約3カ月後の九州北部豪雨災害に遭っていますから、本当に最後のチャンスで乗れていたという事になります。あれから6年半、ようやくバスという形で復活を果たしました。
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JR九州のポスターより
前置きはさておき、九州内の列車や駅にこのようなポスターが大々的に張られていたので、こういう風景がひこぼしラインに乗れば見られるのかな?と期待を持って日田駅で下車します。こんなポスター貼ってたら乗りに来たくなるやろ、ホントに。
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12:40 日田駅で降りて駅前に出ると、しばらくして12時台のひこぼし10号がバス乗り場に入ってきました、この小さいバスに15人近い大人の客が並んでいるので、いやぁ~これは乗りたくないわ(2つの意味で)と直感。1時間あとの13時台のバスに乗ることにしてこのバスは見送ることにしました。
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ひこぼしラインに導入されているバスは従来のディーセル車の中型バスが2台の他に、中国BYD社製の有毒物質入り小型電気バスが4台の計6台で運行していますが、こんな小さいバスに大きな荷物を持って乗りたくないし、まして有毒物質疑惑の中国製バスですからね。毎日通学で乗らざるを得ない学生たちがほんと可哀想。
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ということで、次のバスまでの時間待ちのために日田駅の待合室へ。約1時間後のバスですが、乗り場に並ぶ事を考慮すれば、実質40分程度の待ち時間となり、これだと街の中へ行くのも時間的にも中途半端だし荷物も重いので、ここで静かに待つ・・・と思っていたら10分ほどしてグェン達の団体でいっぱいになり、もぅうんざり。しかし暫くして博多行きの特急がやってくると一斉にホームへ出て行ってまた静けさが戻ったのでやれやれ。
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13:09 駅前のバス乗り場に添田からの下り便のバスが到着しましたが、上りのひこぼし12号まではまだ50分近く時間があるので、この後回送車としてどっかへ行ってしまいました。後ろに気色悪いオデン文字をデカデカと書いたバスが・・・一体ここはどこの国だと一瞬疑ってしまいそうです。
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13時台の上りひこぼし12号になるバスがやってきました。先ほどの回送車が再びやってきて、中型バスなのでラッキーです。
このバスに乗ってBRT区間の乗り初めをします。10人ほどの乗客は女子高生(いや、50~60年ぐらい前にw)ばかりで、ポスターと違うぞ!と言いたいところですが、まぁ乗車時間帯が違いますからね。平日の真昼間だからいるわけがありません。
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中型バスなので余裕の乗車。1番前に並んで待っていたので、運転手すぐ後ろのいわゆるオタ席にどっかと座ります。
ISUZUのステッカーが貼ってありますが、製造はいすゞと日野の合弁会社であるジェイ・バスです。
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13:58 日田駅を出発
グェン団体が去って、あとにはキノコ頭の2人連れ観光客だけがポツンと残った、普段の寂しい日常の風景に戻った日田駅を後にします。 さよなら~日田駅
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バスはしばらくは日田の市街地の中を走ります。
その後国道386号に合流しますが、500mほど走ると右折して細い道に入っていきます。
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住宅地の中の道路を進んだ後に花月川(大阪なんば辺りにありそうな川の名前w 関西圏しか分からない表現ですいませんw)に架かる橋を渡ります。
この橋(光岡橋)は大昔、久大本線に客車列車が走っていた頃に、光岡駅で下車して写真を撮るために、この界隈を歩いているので30年ほど前の記憶を呼び寄せるようなひとときでした。
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14:08 光岡駅に到着。
駅前には添田からの下り便のバス、ひこぼし9号(これも中型のディーゼル車)が先に停まっており、狭い駅前を分け合うように2台並ぶのかと思ったら、さすがに並ぶのは無理のようで、先に下り便を発車させてから駅前に付けました。
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光岡駅を出たらまた南側に走って花月川を渡り、先ほどの国道に戻ります。
ユニクロ・エディオン・セリアなど、全国どこでも見られるようなチェーン店がロードサイドにある、ありきたりな地方の風景が少しだけ展開します。この辺りが日田の市街地の西の端っこになります。
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市街地が切れて花月川を3たび渡ると、三隈川(福岡県内では筑後川と呼ばれる)に沿って夜明まで西進します。
ここは天気に関わらず風光明媚な区間で、列車からもバスからでも景色がいい場所です。
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14:20 久大本線との分岐駅である夜明駅前に到着
この停留場は国道脇にバス1台分のスペースがあって、上り便のバスは大胆にも逆駐みたいな形で入ります。
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夜明駅前を出て200mほど走ると、国道211号線との分岐の標識が見えてきました。
この先の交差点を右折すると、いよいよ災害で失った日田彦山線の線路に沿って走ります。
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交差点で右折して国道211号線に入ると、すぐに久大本線の鉄橋の下をくぐります。
鉄橋は緑色の架道橋タイプで、なかなかいい感じの鉄橋ですね。短い編成ならキレイに収まりそうです。
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国道211号線に入って1つ目の祝原バス停付近は、20軒ほどの民家があり、BRTができる前までは夜明駅まで歩いていたのでしょうか。
このようにバスになると駅まで歩かずに済む点が鉄道よりも便利ではありますが。
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14:28 さらに数分ほど走ると、バスは国道から逸れて、細い道に入り込んでいきます。
あれあれ、どこへ行くんだ?
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細い橋を渡った先にあったものは、旧今山駅のホーム跡でした。
ここが今山バス停として、わざわざ国道から川を渡ってここに寄るのです。元々駅があった所なので、線路に沿って10軒ほどの民家が残っています。
バスは再び国道に戻って、北へ走ります。
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14:41 今山から10分ちょっと走ったところで、宝珠山に到着します。
ここからがいよいよBRT専用道になります。
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宝珠山駅の添田方に遮断機があって、バスはここから専用道に入ります。
10年ほど前に東北のBRTでも味わった、あのワクワク感が九州でよみがえります。
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宝珠山駅の駅舎はそのまま残っているようで、「九州で唯一の両県の県境にまたがる駅」なる触れ込みの文句はそのまま残っていました。
汽車の窓からは真横に見えたので、ちょうどこのアングルになります。
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ここからBRT専用区間に入るための遮断機の開閉を行いますが、開閉は運転手がリモコンで行います。
また東北のBRTは地上信号機による入線許可ですが、日田彦山線BRTは車上受信方式となり、写真左下にあるように、モニタ画面に進入許可が表示されます。
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宝珠山を出てからは、幾つかの道路を横切るために、そのたびに遮断機の開閉をする必要があり、このように一時停止してはリモコンでピッと開閉作業を行います。開閉と言っても一応開ける手順が必要なだけで、閉めるのは自動で閉まります。
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14:53 筑前岩屋を出発
いよいよ沿線一の長いトンネル(釈迦岳トンネル 4,378m)に入ります。列車で通った時も結構長く感じましたので、それをバスで通るとなるとどれほど長く感じることでしょうか。
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バスは釈迦岳トンネルを快調に走ります。意外や意外。
鉄道の時はキハ40系ですごい鈍加速だったため、恐ろしく時間が掛かりましたが、軽快なバスだと一気に加速して、あとは定速で抜けるだけなので、6分ほどであっけなく抜けてしまいました。
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15:07 ドンネルを出て2つめの停留所が彦山駅
ここでようやく反対方向のバスと行き違いがあります。
東北のBRTとの大きな違いは、こちらは駅間での行き違い設備が無いため、原則駅での行き違いだけになります。バス本数も1時間に1本未満しかないので、駅での行き違いだけで十分という事でしょう。
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彦山駅を出発すると再び一般道に入ります。
36停留所中、専用区間はわずかの5停留所間だけですが、1区間の距離がこの区間だけ長いので、距離としては全 37.7km中 14.1kmと3分の1以上の距離を占めています。
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15:17 彦山駅から7停留所走って、歓遊舎ひこさん駅に着きます。
ここの駅は2008年に開業したばかりの新駅だったのですが、10年も持たずに汽車が来なくなり、元々鉄道時代から道の駅のオマケみたいな駅でしたが、鉄道がなくなって本当に道の駅になりました。
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バスは彦山川の流れを見ながら快調に進みます。
秋晴れの快晴だったので、とても気持ち良い車窓が流れていきました。
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15:29 バスは一般道から分かれて、終点の添田駅に入っていきます。
もうここは旧添田駅の構内で、線路を剥ぎ取って道路を作っています。
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15:30 定刻に添田駅に到着しました。
日田から乗った乗客の9割はここまで乗り通してきた、よそ者(私も含めて)ばかりでした。
グループで乗ってきた賑やかなババァ達(失礼、元女子高生の皆さん)も福岡市内まで帰るとのことで、全然地元感が味わえませんでした。
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添田に着いてバスを下車。92分のBRTバス旅でした。
車高が低く、座席もチープな中国製電気バスだと、ちょっとしんどいかも知れませんね。
もう二度と乗る・・・、いや、通学時間帯の雰囲気を楽しんでないので、狭い電気バスにギュウギュウ詰めになる淡い期待を夢見て、ひこぼしラインとはおさらばです。
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乗ってきたバスは、駅の北側にある車庫へ帰っていきました。
さっそく後を追ってみます。列車が来るまで10分あるので大丈夫。
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基本的にひこぼしラインのバス6台はここの車庫に所属していて、4台は筑豊ナンバーなのですが、黄色と水色の電気バス2台だけは日田市内のコミュニティバスとの競合輸送を兼ねている関係からなのか、わざわざ大分ナンバーを付けているとのことです。
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添田駅に戻ってくると、その大分ナンバーを付けた水色の電気バスが鉄道からの乗り継ぎ客を待っていました。
私もホームに戻って、列車がやってくるのを待ちます。
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15:35 田川後藤寺からの列車が到着しました。
文字通り、ホーム横付け状態で、スムーズに乗り換えができますね。
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キハ47の2両編成は、ワンマン運転のため、前の車両しかドアが開かず、乗客は1両目に集中するため、2両目の車両はこの通りガラガラです。
平日の15時半ですから、そろそろ下校時なんですが、若干早かったかな。
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15:54 添田から4駅 わずか14分で終着の田川後藤寺に到着。
2面5線の堂々とした駅構内は、貨物輸送で多くの列車が行き来した在りし日の盛況を思い出させます。
ということで、開業から2カ月ほどのまだ新しい日田彦山線BRT(ひこぼしライン)乗車の旅の模様をお届けしました。
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今日は新門司港から門司→小倉→久留米→渡瀬→久留米→日田→添田→田川後藤寺→新飯塚→吉塚→大牟田→銀水→熊本→上熊本 と400kmそこそこ移動しました。結構初日から疲れましたが、明日の朝がメインイベントです。
次の記事は再び熊本市電の5014号に、こんどは乗るのか・・・