六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

JR東日本とJR西日本で車両共通化

2024-07-14 | 交通その他
 既にご存知の方も多いかも知れませんが、先日ちょっと驚いたニュースが流れていました。
 それはJR東日本JR西日本が鉄道車両の部品を共通化するという発表としたことです。

 こちらがJR東日本のニュースからの引用になります。

 労働力不足や資材費の高騰、それと災害時による部品調達の不足に対する対策として、JRの2大会社が車両部品の共通化による調達の確保を目指すという内容ですが、この2社の車両を見ると、とても共通化するにはハードルが高いような気もします。

 既に新幹線車両では、北陸新幹線用の車両としてE7系とW7系が共通仕様になっていますが、在来線の車両なんてどうするんだ? という疑問が湧いて仕方ありません。



 JR東日本の車両はまずデザインが角ばった四角い車体デザインになっており、信越・東北地区を除くと基本4ドア&固いロングシート&窓開閉&内装省略という低民度仕様になっています。
 それに対しJR西日本の車両では丸みを帯びた車体デザインで、大阪圏の一部を除けば、3ドア&転換クロスシート&窓固定&内装ありの中民度仕様と、両社ではかなりコンセプトが違います。
 また車両の基本性能も、両端クハ方式のJR東日本に対して、クモハ方式のJR西日本は特に225系以降は全電動車方式を採用しています。JR東日本でもE129系で一旦全電動車方式が採用されましたが、その後に出たE131系ではJR東海313系3連編成のような1.5M方式が採用されるなど、同じJR東日本の中でも仕様がバラバラになっていて、一貫性には程遠くなっています。
 まずは台車・電動機(モーター)・ダンパー・パンタグラフ・行先表示器などの部品から共通化を始めるということですが、制御方式が違うとモーターも違うものを用意しないといけない事から、この辺を詰めていくには相当時間が掛かると思われます。
 既にE129系E131系と閑散線区用に投入が終わっている線区もあり、今後は現在211系が投入されている長野・新前橋の車両の更新時に3ドア車を共通化できるかといったところでしょうか?
 またJR西日本の新製車両で唯一の4ドアロングシートである207系・321系が走る京阪神緩行線・片町線~福知山線がありますが、ここにE235系ベースの4M3T固定編成の新車が入るのもどうかと・・・

 山手線に続いて総武・横須賀線にも導入が広がるE235系ですが、これがW235系とでも名乗って明石電車区に入ったりするのも面白いですが、地下区間の東西線があるので、貫通路がない前面ノッペリ顔のこのタイプは入れないでしょうね。

 逆に227系なんかは2・3両単位で編成できるので、4両版を新たに作ってE227系としてJR東日本でもデビュー、基本4両+増結2両の編成で新前橋に、基本3両の編成を長野に配備して211系を置き換える。なお公共物を乱暴に扱い、始発駅では我先にと座席の取り合いで直ぐに喧嘩を始める関東の乗客民度を考慮すると座席はロングシート仕様になりますがw、これなら直ぐに東西で部品共用できますね。

 見た目には何となく入れられそうな気もしますが、駆動装置などを見ると、方式やモーターの出力などが全く異なります。特に東はモーター出力が小さい仕様になっているのですが、これで上越線の勾配区間や大雪の中をよく走れるなぁと疑問に思います。
 噂によると211系についてはどうも車体延命工事を行うとかいう話で、2024年度は在来線用の車両の新造予定が26編成202両あるとの事なので、まずは横須賀線用のE235系1000番台の増備でしょうが、それ以外に房総地区の209系置き換え用にE131系も増備されるものと思われます。

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