オーストラリア・アデレードの世界バラ会議2022では、オー
ルドローズの殿堂入りの品種も決まりました。
そのため、2008年6月5日の記事を修正します。
オールドローズの殿堂はあまり知られていませんが、「それまる!
バラ図鑑 第3集」 (来春発行予定) に全12種を掲載する予定です。
12品種目は、ピンクのクォーターロゼット咲きで強いダマスク
香があるバラ、コンテ ドゥ シャンボール
Comte de Chambord (Damask Perpetual, Portland)。
少し藤色が入っており、また開き切ると外側の花びらがやや薄く
褪色します。
ポートランドローズの代表的品種。1860年頃作出のオールドロ
ーズで四季咲き性はそれほど強くないそうです。
この名前はフランス語で 「シャンボール伯爵」 という意味です
が、それだと発音は 「コント」 がいいようです。
Wikipediaなどによると、ロワール渓谷にある壮大なシャンボール
城 Château de Chambord は世界遺産に登録されていますが、元
はこの地を統治していたブロワ伯の城館で、それを国王フランソ
ワ1世 (1494~1547、在位1515~) が狩猟の際に使用するため
のお城として、大々的に増改築しました。
フランソワ1世の死後しばらく放置されましたが、ルイ14世 (1638~
1715、在位1643~) が巨大な本丸を改修し、城に調度品を備え付
け、狩猟に出かけたり、モリエールなどの名士を毎年数週間滞在さ
せたりできるようにし、1685年まで使用したそうです。
その後、おそらく1830年前後に幼いボルドー公爵アンリ・シャルル・
デュードンネ (シャンボール伯、Henri Charles Ferdinand Marie
Dieudonné d’Artois, Comte de Chambord,1820~1883) の所有
となりました。
彼はシャルル10世の孫にあたり、フランス・ブルボン家最後の
王位継承候補だった人物で、1844年にブルボン家の長となりま
した。
1873年にはシャンボール伯のフランス王即位は必至の情勢となっ
ていましたが、議会から王になるに当たり白旗 (フランス王国旗)
を棄てて三色旗を受け入れることを求められ、断固として拒否し
たため王位に就く機会を失ったとのことです。
このバラは王政復古の望みを持つ、在世中のシャンボール伯に捧
げられたものでしょう。
作出者
(姫野バラ園八ヶ岳農場HP、 ロサオリエンティスHPによると)
フランス Robert -Moreau 1863年。(1860年)
なおHMFによると、この Robert ( -More) の作出は 1855 年以前。
また写真がなく、比較対照できません。
なおHMFは現在販売されている品種はおそらく Madame Boll と同
じだとあります。
Comte de Chambord - in commerce (possibly 'Mme Boll')
その作出者は フランス Joseph Boyau père / Boyeau 1856。
アメリカ Daniel Boll 1858。
クラスは同じで、花色・形もよく似ています。しかし作出者が国と
年次が違うのはよく分かりません。オールドローズには謎が多い
ですね。
なお Madame Boll はニューヨークの財務長官 William V. Leggett
氏の姉妹だそうです。
(埼玉県伊奈町 伊奈町制記念公園 2008年5月24日、
同 2013年5月25日、2017年5月18日)
(群馬県前橋市 敷島公園バラ園 2009年10月24日)
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上2枚は 伊奈町制記念公園 2008年5月24日。
これは 同 2013年5月25日。
これは 同 2017年5月18日。
これは 敷島公園バラ園 2009年10月24日。
ルドローズの殿堂入りの品種も決まりました。
そのため、2008年6月5日の記事を修正します。
オールドローズの殿堂はあまり知られていませんが、「それまる!
バラ図鑑 第3集」 (来春発行予定) に全12種を掲載する予定です。
12品種目は、ピンクのクォーターロゼット咲きで強いダマスク
香があるバラ、コンテ ドゥ シャンボール
Comte de Chambord (Damask Perpetual, Portland)。
少し藤色が入っており、また開き切ると外側の花びらがやや薄く
褪色します。
ポートランドローズの代表的品種。1860年頃作出のオールドロ
ーズで四季咲き性はそれほど強くないそうです。
この名前はフランス語で 「シャンボール伯爵」 という意味です
が、それだと発音は 「コント」 がいいようです。
Wikipediaなどによると、ロワール渓谷にある壮大なシャンボール
城 Château de Chambord は世界遺産に登録されていますが、元
はこの地を統治していたブロワ伯の城館で、それを国王フランソ
ワ1世 (1494~1547、在位1515~) が狩猟の際に使用するため
のお城として、大々的に増改築しました。
フランソワ1世の死後しばらく放置されましたが、ルイ14世 (1638~
1715、在位1643~) が巨大な本丸を改修し、城に調度品を備え付
け、狩猟に出かけたり、モリエールなどの名士を毎年数週間滞在さ
せたりできるようにし、1685年まで使用したそうです。
その後、おそらく1830年前後に幼いボルドー公爵アンリ・シャルル・
デュードンネ (シャンボール伯、Henri Charles Ferdinand Marie
Dieudonné d’Artois, Comte de Chambord,1820~1883) の所有
となりました。
彼はシャルル10世の孫にあたり、フランス・ブルボン家最後の
王位継承候補だった人物で、1844年にブルボン家の長となりま
した。
1873年にはシャンボール伯のフランス王即位は必至の情勢となっ
ていましたが、議会から王になるに当たり白旗 (フランス王国旗)
を棄てて三色旗を受け入れることを求められ、断固として拒否し
たため王位に就く機会を失ったとのことです。
このバラは王政復古の望みを持つ、在世中のシャンボール伯に捧
げられたものでしょう。
作出者
(姫野バラ園八ヶ岳農場HP、 ロサオリエンティスHPによると)
フランス Robert -Moreau 1863年。(1860年)
なおHMFによると、この Robert ( -More) の作出は 1855 年以前。
また写真がなく、比較対照できません。
なおHMFは現在販売されている品種はおそらく Madame Boll と同
じだとあります。
Comte de Chambord - in commerce (possibly 'Mme Boll')
その作出者は フランス Joseph Boyau père / Boyeau 1856。
アメリカ Daniel Boll 1858。
クラスは同じで、花色・形もよく似ています。しかし作出者が国と
年次が違うのはよく分かりません。オールドローズには謎が多い
ですね。
なお Madame Boll はニューヨークの財務長官 William V. Leggett
氏の姉妹だそうです。
(埼玉県伊奈町 伊奈町制記念公園 2008年5月24日、
同 2013年5月25日、2017年5月18日)
(群馬県前橋市 敷島公園バラ園 2009年10月24日)
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上2枚は 伊奈町制記念公園 2008年5月24日。
これは 同 2013年5月25日。
これは 同 2017年5月18日。
これは 敷島公園バラ園 2009年10月24日。
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