真っ赤なマヌカは ギョリュウバイ

八重の赤い花が枝に沿ってびっしりと咲いている、ギョリュウバイ（檉柳梅、
御柳梅）を見つけました。
フトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木で、学名　Leptospermum scoparium。

ニュージーランド原産で、花色は白や淡いピンクですが、数ある園芸品種
には紅色八重咲きの レッド・ダマスク Red Damask という品種があるそうで、
この写真の花はそれではないかと思います。

ギョリュウバイの名は、ギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ること
からつけられたそうです。だいぶコジツケ的な名前ですね。現地のマオリ語
で呼ぶ方がすっきりしていると思います。
マオリ語では マヌカ Manuka といい、古くからニュージーランドの先住民族
であるマオリ族の薬草として広く使われ、また蜂蜜の蜜源として重要で、
その蜂蜜は マヌカハニー Manuka honey と呼ばれるそうです。

英語では ティーツリー Tea tree　ともいいますが、オーストラリアのティーツリー　
（学名 Melaleuca alternifolia) とは別属別種で、レモンセントティーツリー （学名
Leptospermum petersonii) に近く、区別するために New Zealand teatree と
呼ぶこともあるそうです。

ティーツリーの名は、キャプテンクックの一行がアボリジニに習って茶のよう
に葉を煎じて飲んだとか、高熱を出していた仲間の乗組員にマオリ族から
もらったマヌカの葉を煎じて飲ませたという話から名づけられたといわれて
います。
　　(参考： ヤサシイエンゲイ、Melma オーストラリア発 Tea Tree Farms便り など)　　
　　　　　　　(神奈川県横浜市　　横浜イングリッシュＧ　121116)


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