素晴らしいロゼットの ムシュー・ティリエ

カーマイン・レッドから咲き進むと紫が差すティローズ、ムシュー　ティリエ　
Mons. Tillier　(Tea)。
岐阜花フェスタでは 「ムッシュー　ティリエール」 と表記。中度の香りがあり
ます。多花性で四季咲きです。

カーマインレッドの外弁の中にやや明るいアプリコットピンクの花びらがぎっしり
と詰まったロゼットの花型。さらに咲き進むと獅子咲きになるようです。

なおHMFによると、アメリカやオーストラリアで 'Mons. Tillier' として販売
されているものは、ヨーロッパのアルシデューク・ジョセフ 'Archiduc Joseph'
だそうで、正確な品種区分には見解の相違があるようですが、つる性ではあり
ません。

つる性のハイブリッド・ティ 'Marie Nabonnand' マリー・ナボナン がいくつかの
ナーセリーで 'Monsieur Tillier' としていまだに販売されているとのことです。
真正の 'Mons. Tillier' はHMF では　
　　’a shrub Tea, carmine red washed with brick passing to red shaded violet
　　　with straight smooth pedicels.’　
とあります。(Pedicelは小花柄です。)

P. Tillier, Amphion 氏 (フランスの Haute-Savoie 州出身) は, 雑誌 Le Lyon
Horticole で働く傍らクリサンセマム類の品種改良を行った人です。
Mons.　はフランス語の Monsieur ムシュー　(ムッシュー) の略語です。
　
作出者　　フランス　　　Alexandre Bernaix 　1891年。

　　　(千葉県佐倉市　佐倉草ぶえの丘　 2015年11月4日、2013年5月14日)
　　　(岐阜県可児市　ぎふ花フェスタ記念公園　　2012年10月20日)

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上３枚は　佐倉草ぶえの丘　 2015年11月4日

下１枚は　同　2013年5月14日。


下２枚は　ぎふ花フェスタ記念公園　2012年10月20日。咲き進んだ状態です。
カメラが違いますが、ほとんどパープルが感じられません。ひょっとして、
明るいローズピンクが基調の 'Archiduc Joseph' かもしれません。