花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

雲南省奥地の白蓮と 古事記

2012年07月11日 07時13分41秒 | 蓮・スイレン 
少し早かった感じの佐原水生植物園で、元気な花を見せてくれた普者黒白荷 
(フジャコクビャッカ)。起源は 「雲南省邱北県普者黒」 とプレートにあります。
中国では蓮は 「花荷」 なので、白荷は白蓮という意味でしょう。
白の八重咲きで、花びらがやや細く厚めで、開いた形は水晶の原石のような
感じがします。

「普者黒旅行記 by Candie さん」 によると、普者黒 (発音 プジャヘイ) は中国
雲南省の南東部に位置し、ベトナムや広西チワン族自治州と接しているそう
です。プジャヘイは少数民族彝族 (イゾク) の言葉で、「魚や蝦が沢山いる池」
だとか。
蓮はこの地名産の食材で、「花びらと卵を油で炒めたものや、とりたての蓮の葉
を使って細かくきざんで炒めたものだったり、蓮の根をきざんで砂糖につけその
まま食べたり、またはそれを煮たもの、種をとりたてのものをそのまま食べたり
と、蓮づくしですが、結構いけるものでした。」 とあります。
 
また彝族というと、近年日本の 「古事記」 をアジア・オセアニアの少数民族の
神話や伝承と対比しながら分析し読み直す新しい試みがあり、確かその比較
研究の中心となる民族だったと思います。著者とタイトルを今確認できないのが
残念ですが、目からウロコ、というのはこのことで、古事記の理解が一変しました。
2週間ほど前に読み終えて会社においてありますので、今日会社から取って
きて紹介します。
       (千葉県香取市 佐原水生植物園 120706)

(追伸) 上記の本は 工藤隆著 「古事記の起源」 2006年 (中公新書) でした。
彝族 (イゾク) など古代の生活様式をほぼ完全に残している「原型生存型民族」
に伝わる神話などから古事記・日本書紀を読み解くという思いがけない研究方法
ですが、たいへん説得力があります。
日本の古代を世界の古代文化の中で理解する。考えてみれば当たり前のことです
が、実に画期的なことだと思います。
               
                              
       ◆梅・さくら・ばらなど花品種と 「公園ランキング」 の
        私のホームページはこちら→ 「花の公園 花リスト」

       ◆このブログの検索ウインドウが右上にあります。プルダウンして、
        「このブログ内で」を選択し、短い1単語だけで検索してください。
        2単語以上だと機能しません。

       にほんブログ村 花ブログへ ←クリックすると私の「花の公園」にポイントが入ります。 
                応援お願いします。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カナリア諸島の青い瞳 | トップ | クサレダマ を マバラ虎の尾 に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

蓮・スイレン 」カテゴリの最新記事