花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

思い出の ブロド

2023年08月31日 05時20分55秒 | ばら     
(2017年5月27日記事を全面改稿)

ひだの多い紫色でクォーターロゼット咲きのバラ、
エリンネルング ・アン ・ブロド  (ブロード?)
Erinnerung an Brod (Hybrid Setigera ,Climbing)。

中心はほぼ赤で、中度のオールドローズの (別の意見もあるようですが) 香りがあります。一季咲きです。

オールドローズ殿堂のバラ「グルース・アン・テプリッツ 」と並んで、ゲシュヴィントの代表作の一つです。ハイブリッド・セティゲラは今日では大変希少です。
別名  Souvenir de Brod = Exhibition name

Erinnerung は思い出、Brod は東欧各地にある地名ですが有名な町はなく、なかなか分からなかったのです。ようやく Garden Story の田中敏夫さんの育種家ゲシュヴィントの記事に、「セビリア、コスボの山間にブロッドという村があります。ゲシュヴィントは森林管理官として東欧各国を歴訪していました。公務としてブロッドを訪れたことがあるのかもしれません。」とあるのを発見。

検索すると、クロアチアにブロド=ポサヴィナ Brodsko-posavska 郡の郡都スラヴォンスキ・ブロド Slavonski Brod という人口6万人ほどの中都市があり、かつて1244~1934年にはブロド・ナ・サヴィ Brod na Savi と呼ばれていたそうです。

Brodはクロアチア語でブロドと読むようですね。 ゲシュヴィントが訪れたとすればこの旧名で呼ばれていたはずですから、「ブロドの思い出」と命名して不思議ではありません。

ここにはブロド要塞があり、ハプスブルク帝国がオスマン帝国の侵攻を防ぐためにサヴィ川付近に1715年から構築を始めたもので面積は2㎢、5000人の兵を収容できる構造だったそうです。ハプスブルク帝国領内では大きな要塞のひとつで、ヨーロッパ中でももっとも良く保存された要塞の一つだそうです。
またブロドのフランシスコ会修道院も18世紀からのもので、バロック様式の優れた建築で教会や修道院の内装、祭壇や彩色が特に美しいとのことです。

作出者 旧オーストリア・ハンガリー ゲシュヴィント
    Rudolf Geschwind (ハンガリー) 1884 年以前。
販売者 日本 京阪枚方ナーセリー  2014年。
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2013年6月1日、
      同 2017年5月23日、2019年5月30日)

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上2枚は 佐倉草笛の丘 2013年6月1日。

これは 同 2017年5月23日。


これは 同 2019年5月30日。
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