怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

大人の誕生日を盛大に祝う

2016年08月31日 | カテゴリー分けするのに飽き
義両親たちの誕生日は十日ほどしか違わないので、一緒に祝ったほうが面倒ではないと思うのだけれど、ここではそのような怠惰さは許されないようだ。
戦後しばらくまでは、この周辺の田舎では誕生日を祝うことなどしなかったと、今日も義母は言っていた。

こうした甘いお菓子も田舎の人たちが普通に口にできるようになったのは戦後しばらくしてから、と何度も聞かされた。
意外なことなのだが、生クリームもかなり最近の品らしい。ほんとうかしら、義母の記憶違いじゃあないかしら。
あるいは、この集落が極端にビンボーだったとか?

まあ、こんな風に毎週のようにケーキを食べられる平和なドイツ生活に感謝しなければならないかな。

今日も続々と欧州目指してボートでやってくる難民たちの映像を観た。
彼らの故郷ではケーキを食べることは難しいのだろうか。


こちらは先ほどマレーシアから送られてきた写真。
義母と同じ誕生日。右から二番目の子だ。
送られてくる様々な写真は、こちらの生活より華やかな印象を感じるものが多い。
このケーキ、おいしそう。
生クリームを使っているのかしら?暖かい気候の地域で生クリームは非常に高価だろう。

お義母さんとこの子、お誕生日おめでとう。


毒入りで復讐

2016年08月31日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母がズッキーニの皮をむこうかどうか考えていたので、私がキッパリと言った。
「そのまま使いましょう」
数週間前に新聞記事で皮をむかずに使うことを学んだはずなのに、どうしてまた迷ったのだろうか。
自家製ズッキーニは放っておいてもできてしまう印象。トマトやきゅうりが念入りな手入れが必要(に見える。私は世話していないから義両親たちの様子を伺っているだけ)なのとは対照的だ。
将来は、ズッキーニ畑ばかりにしようとおもう!

ズッキーニのスープ。

まあまあ。

義母は義父のために彼の好物を作っていた。
切ったきゅうりにバターミルクを混ぜるだけ。


500ミリリットル入り容器をシャカシャカと振っている義母。
中で成分が分離しているのかな?
シューシューと音がしているのは圧力鍋だ。手前にスープの、その後ろにじゃがいもを茹でている圧力鍋がある。

切ったきゅうりが入った器にバターミルクを空けた後、義母は酢をドボドボと入れていた。
おっかしいな、この料理に酢を入れたかな、と私は後ろで首をかしげた。

義父の一人分。義母と私は食べない。
これに茹でたじゃがいもを添える。

さて、義父は食べ始めるなり言った。
「酸っぱいな。変だな、私の味覚がおかしくなったのか?酢を入れたのかい?」
義母「入れるわけないでしょっ」
ここで私はぎょっとした。
ど、どうした?
私ははっきりとこの眼で見たぞ、義母がたっぷりと酢を注いでいたのを。
義母、いよいよ脳が正常に働かなくなってきたか?ズッキーニの皮の件のこともあるしぃ。
または、義父と何かいざこざがあったのかい?
「食い物で復讐してやれ」
と思うのは恐ろしいぞ。何を食わされるかたまったものではない。
単に、ぼうっとしていて間違えて入れてしまったのかなぁ・・・

その場で「入れていたじゃあないですか」と言うのはかなり場違いに感じた。
後でこっそり義母に尋ねてみたら何て答えるかな?
あるいは、義父に「入れてましたよ」と言う方がいいのか。
どちらの考えも行動に移さず、24時間が過ぎてしまった。
いったい、あの、酢を入れた行為はなんだったのだろう?

バターミルクという言葉は「風と共に去りぬ」に出てきた記憶がある。
夏場にできてしまったそばかすを冬中バターミルクを塗って消した、という部分があったような。
日本のサイトで検索しても、なかなか見つからない。