怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ハイジの白パン

2016年08月14日 | カテゴリー分けするのに飽き
仕事場片付けの手伝いを頼まれた。
午前中に他の用事があったので、昼食用に食パン数枚と、小さい入れ物にパターとジャムを詰めて持っていった。
迎え入れた手伝いを頼んだドイツ人女性は私にお茶を提供した。
私の弁当を見た彼女は叫んだ。
「まあ!りすさん、白パンを食べるなんて!」

私が持っていったのはこれ。どこのスーパーでも扱っているアメリカ、あるいは英国風(どちらも行ったことがないので確実じゃあないけれど、日本の一般的な品より一回り小さくて薄い)食パンだ。
このパンは確かに評判が悪いけれど、どこでも売られていることを観察すると、みんなに好まれていることを想像できる。
その、人気パンを食べる私を非難するドイツ人。
半年ほど前にも、別のドイツ人女性に言われたことがあったな。
「まあ、りすさん!まだ肉を食べているのですか!?」
そのときは肉弁当を持っていたわけでなく、話の成り行きで肉食のことが出たのだと思う。
長い読者のあなたはご存知のとおり、私は決して肉が大好き、というわけではない。また、菜食主義、というわけでもない。
そんなわけで、たまたま持っていった白パンも、常食しているわけではなく、他に使う計画があってたまたま買っておいた品なんだ。

ドイツの伝統的なパンはこれだ。
白いパンができる品種の麦の栽培が難しかった昔のドイツ。仕方なくライ麦が多いこのパンを食べていたのにね。
「ハイジ」にでてくるおばあさんが白パンに感動したのを、現在の欧州人は貧しい昔の自分たちを思い起こさせて嫌に感じているのかも。
日本のあのアニメ、ここで何度も放映されていたものねぇ。

それにしても、他人の食べるものにまで逐一批難の言葉を浴びせるドイツ人夫人たち。
言いたいことはすぐさま言わないと気が済まないのだろうな。
本人がいないところで、
「りすさんは白パンなんか食べているのよ」
と言うよりよっぽどいいのかも。
あはは、そんなどうでもいいことを陰で言うのも、聞いた人たちから馬鹿にされれちゃうものね。
思ったことを本人に告げるのが一番いいさーっ、
聞いてやるぞ、ストレス解消っ!!