Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ポルトガルの旅 (26) ファーロ(Faro)

2010-10-25 12:24:13 | キャンパーヨーロッパ 2010年





オルニャオからファーロまでバスで30分。晴天の1月5日メイン道路まで歩いてバスを待った。ファーロのバス停は港のすぐ前で、そこから旧市街はすぐ目の前、港の前の広場にはどこの観光地にでもあるようなおもちゃみたいな電車が止まっていた。この町は観光バスでめぐるには小さすぎるからだ。旧市街の入り口のの門はアルコ・ダ・ヴィラと呼ばれる。これは市の門という意味で18世紀に作られた。この門を見た途端、以前にここへ来たことがあると思い出した。6年前はフゼタ(Fuzeta)の町から電車でここへやってきた。ところがこの門と屋根に巣を作っているコウノトリ以外は全然記憶に無い。





門をくぐって石畳の坂道を上ったところに、急に明るく広大な広場に出た。真ん中にあまりきれいとは言いがたい大聖堂がデンとひかえているが、何よりも目につくのが広場の周囲を埋め尽くすオレンジの木々で、大豊作らしく鈴なりになっている。残念ながら手が届かない。





大聖堂といってもつつましいこの聖堂は、わずかなステンドグラスが彩を供えるだけで、特に立派とも思えなかった。ここファーロはローマ時代に栄えていた港町で、大聖堂の後ろにある考古学博物館にはローマの遺跡が多く展示されている。この床モザイクもその一つでこの辺りでは有名発掘物らしい。






この博物館は16世紀の修道院を改造したもので展示内容よりも建築物のほうがとても興味深かった。でもローマ時代の頭を入れる場所が作られた石棺は初めて。





椰子の木が茂る町並みはどこも白く、メインショッピングストリートはクリスマスのデコレーションでごたごたしている。これが夜になれば華やかな光のデコレーションになるのだろうが、昼の明るい太陽の下ではなんともさえない。






ここは本当に小さな町で、大して見るものも無かったから、入場料1ユーロづつ払って郷土博物館を覗いてみた。ポルトガルの昔からの産業や生活様式などが展示され、中でも目を引いたのがコルクで出来た鉢と昔はコルクの皮をロバの背に乗せて運んだ白黒の写真だった。コルクに俄然興味がわいたその日、町のお土産屋さんでコルクで出来たハンドバックを50ユーロも出して買ってしまった。コルクの皮というがきっとこれはコルクの写真を貼り付けたプラスチックに違いない。でも軽くてカメラが入る手ごろなサイズだったからとっても気に入った。





港の岸壁に沿って電車の線路が走り、海ははるか遠くに長く伸びている砂の防波堤で全体は穏やかなラグーンになっていて、あらゆる海鳥の生息地として有名。ボートトリップのお誘いのお姉さんがしつこくて二人で逃げ回っていた。
辺りの屋根や、塔の先端など4箇所もこうの鳥が巣を作り、夫婦仲むつまじい様子だった。





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