ハム・ハウスは17世紀の王家の別荘を当時、チャールス1世(のちに斬首刑になった王)と学友だったウイリアム・マーレイ(William Murray)がもらい受けたもの。
ここはテームズ川の西南に位置する高級地にあり、此の屋敷も広大な敷地を有する。
1948年当時の領主サー・リオネル・トレマーシュ(Sir Lyonel Tollemache)がナショナル・トラストに寄付し一般公開された。
ここは宮殿や城ではなく高級邸宅、ウイリアムとキャサリーンの娘エリザベスが2度目の結婚で金持ちのローダーデール侯爵と住み、エリザベスの死後初めの結婚で残した子孫トレマーシュの一族が250年住んでいた。
2階へ上がる階段部分。
象牙で作られているキャビネット。
長い廊下の両側には家族全部の肖像画とチャ―ルス1世の肖像画が掲げられてあった。
素晴らしくデコレーションされた、キャビネット、このような宝物が両側に並んでいた。
フットボールピッチなら十数もできそうな裏庭。
ラジエーター一つにしてもこの装飾、17世紀には暖房装置がなかったからこれは19世紀に設置されたものだろう。
チャールズ1世の肖像画、1637年から39年の市民戦争で敗れ、処刑された。
建物の裏庭に面した部分は18世紀に建て増しされ、ここは小部屋の天井画。
いつもは一般公開されていないこのキャビネットが公開されていた。
さすがお金持ちの邸宅、デコレーションも素晴らしい。
ここに住んでいたトレマーシュの子孫が20世紀にナショナルトラストに明け渡して引っ越しするとしても、このような古式豊かな家具は持っていけ無かったろう。
エリザベスは2度目の結婚でロウダデール侯爵夫人になった。
派手にデコレーションされたテーブル。
屋敷の横側-建物の奥行きが判る。
裏庭に面した建物。こんな家を維持するだけでも大変だったろうから、ほとんどナショナルトラストに寄付されている。
キッチンガーデンの四方に植えてあるバラの花とシャクヤクやキンセンカがすばらしかった。
さてこのお屋敷の正面をまっすぐ歩くとすぐテームズの川岸にでる。帰る道順は右に折れないといけないのに、やっぱり方向音痴の私、誰にも聞かず左に折れて川岸を4Km も歩いてしまった。
ハンプトンコート寄りの川岸でやっとテディントン・ロック・フット・ブリッジ(Teddington Lock foot Bridge)にたどり着いて川を渡った。ここはテディントン・ウエアー(Teddington Weir) 奥に見えるのはテディントンダム。
川岸にはこのジャイアンツ・ホッグウイードがいたるところに生えていた。
そういうこともあって、記事を興味深く拝見しました。
私もダウントンアビーは2回も見て感激しました。とっても良いドラマでしたね。終わりころは貴族と言えども働かないで大きな家を維持できなかったのですね。あのドラマの中でも一般公開していましたね。
1920年代になると相続税が払えなくて、皆売りに出すかナショナルトラストに寄付するかしていたみたいです。あのお父さん役がとってもいい感じで、貴族的なと思っていたら、ほかのドラマではおっさんで見違えました。役者はすごいです。