Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スペインの旅 (8) リアス海岸 (Rias)

2010-11-22 17:35:27 | キャンパーヨーロッパ 2010年



北西スペインの海岸はリアス式海岸で日本でも使うリアスはこの海岸(スペイン語)から出た言葉だそうだ。ノルゥエーならばフヨールドと呼ばれている。ポートシンの海岸もリアス式海岸の一部で、周囲に大小の島が散らばっていて海は内海のように至極穏やかな様子を示す。ポートシンのキャンプサイトから海岸に平行して走る道を南下して、Pobra do Caraminal の町外れにキャンプサイトを探した。岬の突端に探し当てたサイトは来年の4月まで閉まっていた。キャンプサイトの周囲の海は整然といかだが組まれ、穏やかな海一面に、小船に乗った漁師が長くしなる棒の先につけた鉄製のざるで海底をさらって何かを採っていた。たぶん貝だろうと思うが、あんなにたくさんの船で毎日たくさんの漁師がさらって収穫が在るのだろうかといらぬ心配をしてしまう。


 

このサイトの周辺の海は穏やかで平和そのもの、サイトが開いていれば数日ゆっくりしたいものだが、後ろ髪惹かれる思いでここを後にした。

 

海岸に沿って立ち並ぶ住宅地の前庭や横に、コンクリート造りの高床式、納屋?か神社?のようなものが何度も目に付いた。誰にも聞けずいまだに ”アレハナンダ ”と疑問が渦巻いている。この夜は南の半島の先端近くでキャンプした。スペインへきてやっと2週間近く、この夜初めて衛星中継でスカイニュースを見ることが出来た。大喜びしたのもつかの間、この日英国のウイリアム王子の婚約発表で、スカイニュースにはそれ以外にニュースを流す気持ちは一切なかったようで、ほとほと飽きて、テレビを消してしまった。この日も夕から一晩中雨が降り続いた。
今朝もすっきり晴れて、雨などなかったような青空だった。南下する前に岬の最先端にくっついている小さな島を見てゆこうと、海岸沿いの道を走った。


 


島へ着く前の長い砂浜は遠浅の潟を形成し、何万羽もの海鳥がえさをついばんでいる。バードウオッチングが趣味の人ならばここは垂涎の的であろう。
深く入り組んだリアスの海に浮かぶいかだは牡蠣やマッスルを養殖しているのだと、オ・グローヴの港へ来て初めて判った。船から陸揚げしている大きな袋にびっしりと詰め込まれている、マッスルや牡蠣特に牡蠣貝の大きさには驚いた。今まであんなに大きな牡蠣は見たことがない。
辺り一面の海に養殖されているおびただしい量の牡蠣は、この地域の経済振興を大いに助けるにちがいない。

 



 



 


このリアス式海岸はポルトガルへ入国する手前まで複雑にいりこみ、かつすばらしい景観と海で暮らす人々へ豊富な生活の糧をあえてくれている。

 

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