ポルトガルへのホリディ前に、地下鉄の宣伝でアート・ファンドを見つけ、娘がすぐ会員になった。これは英国中の美術館や博物館で、特別展をしているときには半額になるという。英国の博物館や美術館はほとんどの入場料が無料だけれど、特別展だけはとっても高い。
これの年間会員費が70数ポンドだけれど、銀行口座から直接引き落としでは20ポンドくらい安くなる。
ホリデーから帰ってきてすぐ会員になり、カードを送ってきたので、活用しなければと2日前に出かけた。
ロンドンは戴冠式の後興奮冷めやらぬようで、どこもかしこもユニオンジャックがはためいている。
まずはハイドパークの片隅にあるケンジントンパレスへ行ってみたがすごい人の行列。チケットは半額で£12.7(約2100円)入場時間が1時半というので、2時間ほどの待ち時間に、同じケンジントンにあるデザイン博物館へ行った。
ここは4月から中国人芸術家のアイ・ウエイウエイが特別展をしていて、娘は4月に行ってきて、ぜひとお勧め。この日はウィークデイでもあったからあまり人出も少なく、半額料金£8.25(約1360円)ですぐに入場。
入ってすぐに目につくのが巨大な蛇、近寄ってみるまでこれが何でできているかが分からなかった。
まじかに見てびっくり、ライフジャケットを組み合わせて作られていた。
そしてもう一匹の大蛇は
ジッパーを開けたバックから成っている。これにもドキモを抜かれたのに。まだまだあった。
蛇の前のブルーの陶器のかけらは,アイの北京のスタジオで作っていた陶器を中国政府機関が来て全部叩き壊したものだという。それをまた芸術作品にする彼は本当にすごい。
床にぎっしり敷き詰められた陶器の球は960-1279AD の時代の武器であったそうな。この床には20万個の玉が並べられている。
そしてもう一方の床の展示物は石器時代の石の道具が並べられてあった。
真ん中の床の展示物は25万個からなる急須の注ぎ口、焼きあがった急須が完全でないときは注ぎ口を壊して使えないようにしたもので、これほど集めたのも異常に思える。
何よりもここで一番感銘したのが大きな壁一面の素晴らしい絵。
アイはモネのスイレンからインスピレーションを受けて、此の壁画もWater Lilies (スイレン)という。
これが何でできていると思いますか?
もう気の遠くなりそうなレゴからできているのです。今までいろいろな絵や芸術作品を見てきたけれど、こんなに驚き感銘したことはありません。この人の頭の中はどうなっているのでしょう。
日本ではこんな中指を突き出しても余り意味はないかもしれません。ヨーロッパでの意味は くそくらえくらいの意味合いなのです。彼は1960年代父親と地方に追いやられ、悲惨な生活を送ってきたため、国家権力を嫌悪しています。これが彼にとって英国国会議事堂も、拒否したい意味合いなのです。
しばらくブログの更新をされていらっしゃらなかったので、どうしておられるのかなと思っておりました。ポルトガルに行かれていたのですね。
かなり前になりますが、日本の従姉妹とロンドンに10日間滞在したことがあり、朝から晩まで色々な所を見て回りました。10日あっても全部は行けなかったです。本当に楽しめる街ですね。
確かにロンドンは見るところが集中していて、博物館など無料ですからいいところですよね。
あまり変わり映えしないと思っていましたが、在英50年の間にずいぶん変わってきています。
またチャンスがありましたら是非訪英なさってください。その節はぜひお会いしたいものです。