水曜日此の日はローカルガイドに連れられて、郊外のツンドラウオーキングに行った。朝9時に車に乗って途中でスペインのバルセローナからのカップルを拾った。
此の日は小雨の降る暗くて寒い日で、特に感激することもなかったけれど、私達が地球温暖化の片棒をかずいているのかを考えさせられた。
此の湿地帯は凍っていて、ガイドは一人ひとりにアイゼンを渡して、氷の上もすべらず歩けた。
途中の木箱のなかにガンが設置されていて、これは白熊が出たときのための用心にとツアーの人たちに警鐘するためなのだそう。ノルウエー人のガイドはリュックにライフルを背負っていた。
夏には此の凍った土地にもワタスゲが生える。
此の写真は2007年ノルウエー北部で撮したもの。
これはツンドラ内の夏と冬の水の測定のため設置されていて、グリーンランドとカナダの北部にも同じものが設置されているとのこと。雨が多いのは夏よりも冬のほうだとのことで、夏に水が少ないとツンドラ内の植物が育たなくて、生態系に異常が出る。
わずかに生えていたグリーンのモス。これはレインディア(カモシカ)の食料になるものだろう。
此の写真は2007年ノルウエーの最北端で撮したもので、岩にしがみついて咲いている、ここでも夏には花が咲くらしく絵葉書が売られていた。
写真がボケてしまったが、叢に小さなきのこが生えていた。
風が冷たく寒い日で、完全武装のジュード。
ただ一軒だけ建っていた小屋でお茶をいただいた。小屋の外にはイヌソリまたはスノーモビルが引くそりが有った。
結構大きな小屋で、周りのベンチに沢山のカモシカの毛皮が置いてあり、中で眠れるようになっていた。
此の地図は19世紀に作られたもので、北極を回ってアジアへ行こうとした人たちが氷に閉ざされて動けなくなり、氷の圧力で壊れた船の材料を使って、今ここに座っているような小屋を作って一冬過ごしたそうだ。スヴォルバーは赤丸で囲んだ。
此の島にはレインディアーはいなかったが、戦後1000頭くらいをノルウエーから移住させた。それで今では25000頭くらいに増えているそうだ。レインディアは赤みの肉で脂肪が少ないため、冬眠前の白くまは多くのレインディアを殺さないと太れないとのこと。
上2枚の写真は2007年のノルウエー北部のもの、レインディアも蚊がアタックするのが嫌で森から道路に出てくる。それで交通渋滞が起きる。夏は毛皮が変わるときで、汚く見える。