昨日ロンドン市内の劇場街のストリートでも一番有名なドルリーレーンで、ミュージカル・シンデレラを見に行ってきた。オペラファンの私は余りミュージカルに興味はなかったのだが、久しぶりの劇場に午後2時半からの公演と有って、期待しないで行った。
シンデレラと言えば女の子から女性ならみんな知っているストーリー、意地悪な継母と彼女の連れ子の意地悪な娘たちに小間使いのごとく扱われ、最後は王子様と結婚するというハッピーエンド。
ところがこの新しいラヴ・コメディのミュージカル、アンドリュ・ロイズ・ウエバーの最新音楽に合わせて動きの早い楽しいミュージカル、素敵な午後を過ごした。
舞台装置もきれいで素早く変化し、私が座った舞台から10番目あたりまでの座席が、お城でのダンスパーティの場面では舞台と共に回転して、円形舞台が劇場の真ん中に来るという最新装置に驚いた。
客席がすっかり空なのは、私がほとんど最初に入ったからで、始まるころには満席に近かった。
もちろん演技中には撮影できないが、最後の挨拶場面ではスマホでしっかり写した。
何しろ衣装が素晴らしい。音楽はもちろんのこと、歌手たちが皆そろっていて、一人一人素晴らしい声量、特に黒人4人を含む男性軍の演技や踊り、コーラスもすごかった。
苛め抜かれたはずのシンデレラも言いたいことははっきり言い、気の強い現代版の主人公。
一番冴えないマザコンの気の弱いプリンスチャーミングとは調度良い反対性格。
エンディングが普通のおとぎ話と違うから、これだけは種明かしをしないでおこう。
とにかく笑いが絶えない楽しいミュージカルだった。
昔1990年代、日本から友達が数日の旅行でやってきて、ミュージカル・キャッツの宣伝を見つけた。その時彼女が、あら、イギリスでもキャッツを上演するのね。ぉぉぉぉぉ・・・これには驚いた。