昨日は私と英国エリザベス女王様の誕生日だった。
女王様のご夫君エジンバラ公は4月9日に99歳で亡くなり、お葬式は先週土曜日の17日にウインザー城の中で葬列者30人で行われた。73年も女王様をサポートされたフィリップ殿下がもういない。殿下のいない初めての誕生日を迎えられた女王様はどんなに悲しかっただろう。
朝9時、近所の親しくしている英国人老夫婦がドアベルを鳴らして誕生カードを持ってきてくれた。そのカードをポールの遺灰に見せながら涙が止まらなかった。ポールのいない初めての誕生日。
過去10年間毎冬はポルトガルで越冬して帰国時にポルトガルのワインやポートを買ってきていた。もう数年ポールもアルコールを飲まなくなってきていたから、ワインキャビネットの中には封を切ってないボトルがたくさんある。これからも私が飲むことはないだろう。
それで昨年からお世話になった近所の3家族にポートを貰っていただくことにした。
今年は91歳になるはずの老夫婦はご主人がワイン好き、ポートを持って行ったら大喜びで、私のために作っている小鳥の餌台を見せてくれた。あとは屋根を作ればいい。
ポールが亡くなって以来蛍光灯の電球さえ替えられなかった私に、気軽に手伝ってくれ、冬のセントラルヒーティングのプロブレムも直していただいた現役の電気屋さんのご夫婦はアイルランド出身、二人がホリデーで知り合ったところはポルトガルのファーロで彼はこのポートが大好きと奥さんが喜んでくれた。
お隣のご主人に女王様と私の誕生日を共にお祝いしてくださいとポートを渡したら、僕の誕生日は2日前だったよと言われそれならこのポートは貴方の誕生祝いだね。彼は今年50歳になった。
午後早く19歳の彼らの長男が花束とチョコレートの箱を持ってきて、お誕生日おめでとう。
夕方娘の家でお祝いしてくれるからと庭で待っていたら、隣の7歳の娘クロエちゃん、手製のカードと紙に包んだ彼女の絵(絵の具が塗ってあるだけ)をプレゼントしてくれた。
娘の家では仕事帰りで忙しく普通の夕食にデザートが特別オーダーしたものだった。9種のティバックを箱詰めにしたすてきな誕生プレゼントをもらった。
そして今日夕方、お隣の夫婦と小さな娘2人がホームメードのケーキをもってやってきた。大きなケーキだから私一人では食べられない。皆で食べましょうとわが家に入ってもらい、キャンドルの火を吹き消して切り分け皆でいただいた。なんて素敵なバースディだったろう。みんなの優しい心がうれしい。