Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

再びポルトガルへータヴィラの森

2018-03-07 11:58:10 | 再びポルトガルへ2017-2018

 

最近長距離を歩くようになり、亭主は自信が着いたので、この日は高速道路の北側にあるタヴィラの森へ散策に行くことにした。

この辺りはお店もレストランもないから、飲み物、食べ物をしっかりリュックに詰めて10時半ごろにはキャンプサイトを出発した。

 

 

サイトの後ろの通りをメインロードに向かって歩いていたら、住宅地の奥行き長い庭でにぎやかな鳴き声がする。なんとニワトリやアヒルやガチョウに豚の親子が集まって地面をつつきまわしていた。

 

 

そこへこのおじさんが出てきて、何かの餌をまいた。こんな鳥や動物が皆一緒に食べられる餌はなんだろう。子豚がニワトリと一緒に遊んでいた。こんなにおおらかな風景を見たことありますか?

 

メインロードの道端では羊飼いのおじさんが羊のグループを見張っていた。まだ12月、もう子羊は生後1か月くらいになっているらしい。

英国では春の2-3月に子羊が生まれるよう、夏の間は雄雌を分けて飼っている。秋に雌のグループに大きな雄を2-3頭かけあわせると春にはほとんど全部が妊娠し、一頭づつスキャンで子羊の数を確認したうえ、妊娠子羊1頭、2頭、3頭によって分けて屋内で飼育、何故なら子羊1頭しか妊娠していない羊に2頭、3頭と同じような飼料を与えるとおなかの子羊が大きくなりすぎ、難産や死産になるという。

英国のテレビでは牧畜特に羊の飼育については出産や放牧などを良く見せてくれる。秋に生まれた子羊は寒い冬に耐えられないため、妊娠まで管理されている。

 

農家の庭のものすごい数のかぼちゃとスコッシュ、庭だけでなくドアの開かれた倉庫の中にも山積みだった。

 

 

どこから流れているのかわずかだけどこの川を潤している、この橋の周りだけ水溜まりができているが、ほとんど流れていない。昨今の干ばつ。

 

オリーブとミカン畑の中の田舎家、こんな立派なお屋敷が農家なんて・・・本当に?

 

 

 丘の段々畑に鈴なりのオレンジ、今からがシーズン。

 

高速道路の下のトンネル、ここを通り過ぎてこの高速道路と平行に伸びている森の中の道を行く。

 

辺りはユーカリと松林にミモザの林で、家屋はほとんど見えないが、郵便ポストがこんなにあるところを見るとこれだけ住宅が隠れているらしい。こちらの郵便配達は田舎では各家に配達することは無い。郵便は各自がここまで取りに来なければならない。

先日NHKの番組でオーストラリアのアリススプリングの郵便事情を報道していたが、町の真ん中に大きな郵便局がありそこの何千にも上る郵便箱に配達される。各自ここまで取りに来なければいけないという。広大なオーストラリアでは次の郵便局が300-500マイルというから、日本のきめ細かなサービスは期待できないわけだ。

 来春2-3月に花開くミモザのつぼみ。

 

背丈の低いシュロの木にびっしりついているこの実は食べられないものだろうか、試す度胸は無いが。

 

 春にはあたり一面シスタスの白い花と野生のラヴェンダーで花盛りになるが、12月では松林の緑だけで何もない。

 

 昨今の干ばつで川床は乾ききっている、1年に2-3回この辺りへ来ているがこの川床にわずかの水を見たのは1度だけ、それも何年前だったか思い出せない。

 

 深い谷間を挟んで、対面の急斜面の丘のオリーヴ畑を耕しているトラクターの人、掘り起こされた土に餌を求めて白鷺が歩き回っている。

 

  

3時間も歩いてカラㇽ・デ・ボイエイロス(Curral de Boieiros)の村に着いた。人影は見えないが各家で飼っている犬が吠えてうるさい。

 

 

 

葉が落ちたザクロの木にまだしっかりとなっているザクロの実は、日本でいう柿の木みたい。葉が落ちた柿の木も雪が降るまで実がしがみついている。柿と言えばこのポルトガルでも柿木はあるようだがあまり見かけない。スーパーや小売店では柿の実を売っているが安くない。

ところがタヴィラのサンドイッチバーのオレンジやザクロの実を絞ってジュースにしている店で、柿の実をしぼってジュースにしているのを見かけて感心した。柿にこんな食べ方もあるのか。

 

 今年の春3月にこの野原は春菊様の野生の花や赤いけしの花が咲き誇っていた。それがこんなにきれいに耕され太い畝になっている。来春にはオレンジ畑になっているだろう。

この日は5時間半も歩いてサイトへ帰ってきたときはへとへと、もう当分歩きたくないと思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする