一月初めの2週間は天気は良いものの風が冷たく、朝夕は5-10度の寒さだった。
気が付いてみればあちこちのアーモンドの木々にピンクや白の花が満開になり、道端の雑草にも色とりどりの花が咲き始めた。
一月半ばからは気温が上がり、日中はTシャツ一枚でも寒くない。キャンプサイトの人たちはもともと寒い国からきている人たちが多いから、ほとんど半そで、ショーツで出かけるが、地元のポルトガル人達はアノラックやオーバーをしっかり着込んでいる。
青空の下では純白の家屋が眩しく映える。南国ポルトガルでは彼らの建物は夏用に建てられている。室内はタイルで、窓も小さめに作られていて、直射日光が室内に入り込むことが少ないようなつくり。だから冬は暖房を入れてあっても寒く感じる。
塩田近くの曲がって倒れそうなこの橋はもう数年同じように曲がって倒れそうなのに、昨年秋に通行禁止にしたままで、作り直す気はないらしく、放置されている。
この橋がないと車がビュンビュン行きかう県道を歩いて隣町へ行くしかなくてとっても不便で、10月にタヴィラへ来て以来、一度も隣町へ足を向けていない。
12月末から少しづつ咲き始めたバミューダバタカップは今では道端や、オレンジ畑の下草を黄色に染めている。それでもこの花の最盛期は2月で、あまりにどこでも咲いているから誰からも見向きもされない。
地面を這うようカーペットのごとく咲いているヒナギク。
春先の湿地帯、サギやヘラがもがえさをあさっているが、鳥の鳴き声以外は聞こえない平和な春の日。
取り残しの塩が固まったままの塩田あぜ道。遠くにタヴィラの町とショッピングモールが見える。
初めて見つけた海鳥、名前も知らないが長く細いくちばしが変わっている。
水平線、地平線までまっすぐなタヴィラの塩田付近。
近くの低木のてっぺんで鳴き叫んでいた小鳥。
秋にはピンクや白の花が咲いていた夾竹桃の木々に長いさやの実が実り、熟してハゼた実の中からは綿毛のついた種が風に吹かれて飛び立つ。
草むらで餌をあさっているコウノトリ3羽、彼らは永久にこの国にいるものとみえる。コウノトリは泳げないからアフリカへの移動の際には地中海の最短距離、ジブラルタルとモロッコをつなぐ短い距離かトルコのイスタンブールとシナイ半島の間の最短距離を上空風でグラインドしながら渡っていく。
キンセンカの原種のこの花は春一番金色に野原を染める。
英国なら5-6月に咲くこのぜに葵も一月から咲きだす。この雑草も半年くらいは咲き続ける。