スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

科学と宗教 パートⅠ

2014年06月29日 | 雑感
アインシュタインという天才がいた。 この人は物理学を研究する一方で、宗教論も表している。

science without religion is lame, religion without science is blind.
≪宗教なき科学は不十分であり、科学なき宗教は盲目である≫ という名言を残し
「すべての組織された宗教に反対」を言明する。

アインシュタイン(科学と宗教)クリック 是非お読みください。 (覚悟して~全て英語ですからね)

      

彼は、宗教に3段階あると述べている。

第1は、原始的な「怖れの宗教」。
     たたりを与える神を想像し、いけにえを供えて、機嫌をとるたぐいだ。

第2は、人格神を説く「倫理的宗教」である。
     人格神とは、まるで人間のように、愛し、怒り、命じ、裁く神である。
     科学の領域に、独断的な神話を持ち込む人格神の概念が、宗教と科学の抗争を生んできたという。

第3は、神の概念のない「宇宙的宗教」。
     科学とはなんら矛盾しない仏教(無神論的でもある)に多大な関心を寄せてもいた。
    
それは無神論者であることを意味せず、彼の目指す「真の宗教人」とは、死も生も恐れず、盲目的な信仰を持たず、自分の良心だけを信じる。
「自分が無限の知恵の海岸の一粒の砂にすぎない」と悟る謙虚さを身にけることだという。


そこに「宗教と科学は調和する」可能性があると語るのだ。

なるほど と 私なんぞは感心せざるをえない。

昨年、とある教会(プロテスタント)の牧師さんと話す機会があった。

聖書にあるキリストが水の上を歩くなどの いわゆる≪奇蹟≫ について質問しましたら、、、。

『科学はすべて正しいですか? 科学は常識だとされてきたことが次々覆される歴史を背負ってきたのです。
 奇蹟が間違いだと 誰が言えるのですか?』 


との返答に   ん~! と沈黙 してしまいました。

科学も信じますが それ以上に聖書を信じます との理論に誰が 反論できるのでしょうか。

アインシュタインは「神とは人間の弱さの表れにすぎない」とも言った。

その人間の弱さの中に 強さと そして 恐ろしさも秘めている とその時感じたものです。

宗教は霊的世界において、科学は感覚の世界において どちらも それぞれ 真理を追究している。

とするならば どちらもいまだ 真理ではないのです。 そう思うのですが 間違ってますかね?


古代の二人の哲学者は こう語る、、、。

 『 原子と 何もない空間以外は何もない。 あるのはみな 意見だけ 』
                                     ~ ギリシャのデモクリトス
 『 人々が自然や死を恐れ、それらの原因を神々に帰し、宗教に影響されるのは、
                              自然や死に関する知識を欠いているからである 』
 
 『 宇宙の森羅万象は 原子の集合離散からなる』
                                     ~ ローマのルクレティス

どちらも 神を否定したとして異端とされたという。


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