スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

やすらぎの郷

2017年08月18日 | 雑感
テレビ朝日で4月から放映されている 『 やすらぎの郷 』 (昼帯だがBSでは朝に放映)

施設内にBarもあり、海に面しての釣り三昧、なにもかも至れり尽くせり、しかも入居費無料とくる。 

私が春から母の老人ホーム探しをしていたが、こんな夢みたいな老人ホームは無論無い。 
そんな夢みたいな施設で夢みたいに展開するドラマの数々。  倉本 聰脚本の話題のテレビドラマだ。


昨日の内容は、やすらぎの郷内にあるBarのバーテンダー・ハッピーこと財前ゆかり(松岡茉優)が
夜の帰り道暴走族数人に強姦され、その仕返しに高井秀次(藤竜也)ら三人が乗り込みやっつける、
というあの三匹のおっさんを彷彿させる内容が放映されていた。

こんな深刻な問題を安易にとか、こんな高級老人ホームは世間から現実離れしているとか、
ネットでも数々のドラマの展開に賛否両論。 おおかたの評判は良いが、意見は人の数だけあるのは世の常だ。


       

賛否両論といえば、以前 札幌で倉本聰さんと湯浅誠さん(社会活動家・元派遣村村長)の
講演と対談があった時のことを思い出した。


貧困についてのやりとりで、主人公「北の国から」の黒岩五郎(田中邦衛)についての話題になった時のこと。

湯浅さん 「 なんだかんだ言っても、黒岩五郎は周りに助ける人が多くいて恵まれている 」
        世の中には誰にも相談できずにいる貧困者がごまんといる。 社会構造上の問題だ 」


倉本さん 「 いやいや それは自己責任の問題が大だ 」 

・・・ などと双方譲らない。  互いに意地になって持論を展開していたことを思い出した。

湯浅さんは正真正銘の自己責任否定論者。 倉本さんは自己責任論者。 議論が絡み合うはずがない。
まぁ考えて見ればどっちも正論なのだが、世の中 人の数だけ意見(賛否両論)があるということなのか。


老いをメインに扱ったこのドラマだが、考えさせられることも盛り沢山。 決してやすらいではいられない。

傘寿を越える年齢の倉本聰さん、劇中時々流れる軽快なピアノのメロディーも実にいい。
随分とおしゃれで罪作りな脚本を書いたものだと感心している。


9月まで放映されるようです。  さて皆さんの <やすらぎの郷> はいったい どこに ?  

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