スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

読書三昧 (20) チャールズ・ダーウイン著 『 種の起源 』

2014年08月04日 | 雑感
進化論・ダーウイン・種の起源、、、といえば学生時代に学んだ言葉・用語ですよね。

このダーウイン著『種の起源』は、自然界の淘汰・本能・習性・遺伝などを、あらゆる動植物、昆虫、鳥、魚類
爬虫類などを研究し、今から155年も前に刊行し当時のキリスト教に反旗を翻した書としても有名。

はたして 人間は 進化している?  それとも 退化?  どっちでしょうね !?

キリスト教の終末論やインドの神話(シヴァに化身したヴィシュヌが全てを破壊し宇宙を混沌に戻すとの予言等)
もそうですが、殆ど全ての宗教や神話が、”人間は進歩せず墜落する ”と考えている点で反進化論的
だというのは皮肉なものです。


この本 勿論訳本ですが初めて読んでみました。

結構難解な本でしたが、蟻(アリ)の本能だとか、カッコウの飼育本能、ミツバチの巣室造りの本能など面白い箇所も
たくさんありました。

特に蟻に関しては依然当ブログでも記したことがあって、蟻の飼育?もしていた経験から真剣に(笑)。

蟻は奴隷をつくる本能を持つ種もいるのだそうです。 その奴隷をめぐり蟻同士の争いもあるとか。

巣の移住(引っ越し)の時、その奴隷に丸投げで依存する無気力な主人もいれば、主人自らが全てを決定する
蟻もいるとのこと。 奴隷はだいたいは幼虫を養うのだそうですが、出来ない種もいるのだそうです。

まさに人間界とたいして変わりないですよね。

当ブログ蟻(アリ)の飼育やいかに(クリックしてみて下さい)

それまでは「進化は"意志"のもとで行われる」という大前提が根底にありました。
これを根本から覆し、進化と意志は無関係であるという自然選択説が当時では驚愕だったそうです。


現代の進化論では、「生物の遺伝的形質が世代を経る中で変化していく現象」だと考えられているという。

平和への意志 破壊への意志 これらの意志 とは無関係に この世は流れているのか。

もちろん 単純・単一ではないにせよ  どこへ向かうの?  わが地球。

こんなことも書かれておりました。

≪ 鳥類・魚類・爬虫類・哺乳類さらには華麗に彩られた蝶の群れ、、、これらが美しいのは雌雄淘汰を
  通して雄が絶えず雌に好まれてきたことにより生じたのであって、決して人間の喜びの為ではない
  のである。
鳥の音楽についてもしかり ≫


花の美しさもそうなのか~。 

人間中心主義は そろそろ終わりにしないといけませんね。

    


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